乗務員の方にとっては始業前、終業後こそ大切な時間といえるでしょう。もちろん、ここでいう始業前、終業後は乗務前後という意味でこの時間は労働時間内であるのはいうまでもありません。
始業前についてはどこへ何を運ぶかだけでなく、自身の健康状態、車の状態(車輌、燃料、必要書類等々)基本的なことを確実に行っておくということです。
終業後(乗務終了後)も当日の状態を整理、報告しておくことが明日からの運行にも役立ちます。
何となく乗り、何となく降りる、そんな業務と意識し必要事項を確実に実施するというのでは雲泥の差が出てきます。荷主はただ安い、言うことを良く聞いてくれる、そんな会社を都合良く使うという、そんな時代でもないようです。“コンプライアンス”“社会性”
“環境”・・・・、いろいろな評価を受けるのが企業活動ですから・・・・。
昨日14日、国土交通省から大型自動車を使用している業者への「お願い」が出されています。
お知らせ
大型自動車を使用されている皆様へ
本年4月11日、静岡県牧之原市の東名高速道路において、大型
トラックのタイヤが外れて中央分離帯を乗り越え、対向車線を走行
していた観光バスに衝突し、観光バスの運転者が死亡したほか乗客
7名が負傷する事故が発生しました。
事故原因は未だ調査中ですが、事故を起こした大型トラックの使
用者はタイヤに関する点検を含め、法令で定められた3ヶ月毎の点
検を行っていなかったとの情報が得られています。
大型自動車のホイール・ボルトとナットの点検については、日常
点検においてディスク・ホイールの取付状態が不良でないことを点
検ハンマーなどにより点検すること、3月ごとの定期点検において、
ホイール・ボルトとナットに緩みがないかをトルクレンチなどによ
り点検することとされており、これら点検整備を確実に実施するこ
とは、道路交通の安全を確保する上で欠かせないものであり、これ
らを怠ることにより重大事故につながる危険性があります。
つきましては、自動車使用者の皆様におかれましては、自動車の
点検整備の必要性をご認識いただき、ホイール・ボルトとナットの
点検を含む日常点検整備及び定期点検整備等を確実に実施するよう
お願いいたします。
平成20年4月14日
国土交通省自動車交通局
今日のキーワード
“基本は確実に!”