物流センターは365日24時間稼働のところもあるのでないでしょうか。お得意先が要求する時に納品しなければならないからです。
お得意先が1社であればどこかに休みが入る可能性があるのですが、多くのお得意先を抱えていれば365日24時間の活動を余儀なくされてしまいます。前工程である工場などは工場の設備定期点検、メンテナンスなどでまとまった休みを取る場合もあります。これが正月と盆という具合です。
この期間にその分を物流センターで抱えておく必要があります。冷蔵や冷凍の商品であれば普段の何倍もの量になりますから通路にも満杯で詰め込みます。その分荷物の移動の繰り返しで作業負荷は数倍になります。ここでムダの原点を見ることになります。
もう一つの問題は機械設備などのメンテナンスを何時行うかということです。365日稼働ということは全くその余裕がないということです。メンテナンスの間は手仕分けや狭い場所にものを詰め込んでおくことになります。ここでも多くのムダを発見します。
このムダな動きがどんな状況なのかを記録し、通常の作業の時にも活かすことができます。モノがあふれスペースが手狭な時の問題点は普段の職場のモノの置き方でも生じることがあるのです。余裕のある時に起こるのは人為的なものです。改善の余地があるということです。
繁忙期と通常期、問題の原点は共通するものがあります。365日、視点は同じレベルでいたいものです。
今日のキーワード
“視点は常に保つ”