同一地区複数生産拠点、同一地区複数着顧客というパターン。
初期の輸送方法はそれぞれの生産拠点からそれぞれの着顧客へ一本ずつのルートで結ばれていたのが普通でした。もちろん、ルートの中に何カ所か荷下ろし地があればそこを経由しながらと言う形もありました。あくまでも道なりにルートに沿ってという形です。
複数箇所経由のメリットの享受が大きいと気づいた頃から多少、迂回しても巡回してというパターンを取るようになってきました。このあたりでセービング法などで効率輸送計算も取り入れられたのでしょう。
もう少し進み、そもそも発着は点と点で結ぶだけか、まだ他に方法があるのでないかと考えるようになったのです。
幅広い面の中で効率よく発着を結べないかということです。発着1対1の場合は荷物の量は限られます。従って2日に1回、3日に1回と荷物がまとまる期間ごとに輸送する日が設定されました。時代とともに「鮮度問題」も進むこととなります。今では耐久的な家電製品でも「鮮度」という感覚が取り入れられるようになってきたほどです。在庫最小がよしとされるようになったのです。そうです。面の中でどこかに各生産拠点からの荷物を集めそれらを着荷主分まとめて便を出す方法です。これであれば太く出し太く届けることができます。一時ブームになった物流センターもこんな感じで面の中のどこに配置すればところまで考えられて建設されました。理論上、今でも通用する部分も多くあります。
問題点としてはハンドリング回数という面です。直接線を引くよりも余分にハンドリングが入ります。
このあたりもいろいろ考えられているのが物流拠点問題です。
今日のキーワード
“ルートを太く、短くをどう構築するかがポイント”