仮にアクティビティにコストを配賦する表を「アクティビティ総合表」とします。
すべての費用をそれぞれのアクティビティに論理的に組み立てられたルールに基づいて配賦したものが「アクティビティ総合表」といえます。
そこで算出された表のそれぞれのセルに意味を持つことになります。それぞれのセルに現れた数字(コスト)の大きいところが資源が多く費やされているところです。多分、このあたりは手を入れれば改善効果が大きく出てくる項目といえます。例えばバラピッキングの人件費部分が大変大きい数値を示しているとします。そこを少し手直しするだけで全体のコスト改善効果が大きく出てくることになります。
又、ある費用のほとんどが特定のセルだけに配賦されているものがあればその費用の特殊性を突き詰めていくことで特化した改善策が出てくるかもわかりません。
さらに、アクティビティの塊、すなわち個別グループを検証することもできます。「荷受け」というグループでいろいろなアクティビティがあるとします。そのうちのどこどこがポイントとわかります。
大きなコストのちりばめられた表を鳥瞰してみたり、それぞれのセルの相関を精査してみたりといういろいろな観点からの攻め方も浮かんでくるでしょう。
表を眺めるだけでもそこに隠されたものを見つけることでいろいろなアイデアが浮かんできます。そうです。「隠し絵」なんです!
今日のキーワード
“物流ABCの隠し絵を利用しよう”