定義書に書く | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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 物流ABCは「しくみをコスト表現する」としました。

 もう一度ここでアクティビティと費用の関係をはっきりと定義しておくことも大切になります。このアクティビティにはどんな費用、すなわちリソースが使われているのかを明確にします。

 「ピッキング」という作業でアクティビティとしては「ケースピッキング」「バラピッキング」と二つのアクティビティに区分することにしたとします。

 アクティビティ定義書の中では例えば「ケースピッキング」の「詳細記述」とリソースすなわち「費用発生源」そして活動の基準になる「単位」も記します。

 「詳細記述」は「ケースピッキングエリアでケース単位でピッキングする」とします。できるだけ他のアクティビティと違いが分かる表現ではっきりと記します。「費用発生源」は使用している場所がありますので「スペース費」、フォークリフトも使うので「設備、備品費」、無線LANを使って行うので「情報処理費」もちろん人も関わりますので「人件費」と該当欄に記しておきます。

 「バラピッキング」でも「スペース費」「設備、備品費」「情報処理費」「人件費」が欄に記入されます。もちろんこの一つ一つについては中身は異なります。中身の違いが配賦の違いになってくるのです。

 では活動の基準となる「単位」はどうでしょう。ケースピッキングでは「ケース」、バラピッキングでは「個」となるのでしょう。この単位は最も活動として適当なものにします。場合によってはピッキング指示書の「行数」がふさわしいとするとしている場合もあります。

 このようにしてリストアップされたすべてのアクティビティをしっかりと定義づけしてください。

 ここまでができれば調査に進むことができます。

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“アクティビティ定義書がしくみの骨格を表している”