差異分析では固定費と変動費に分けて方法が異なります。(5月1日記述)固定費の金額が増えていたり変動費の単価が上がっていれば何らかの赤信号を示しています。
固定費であれば量には連動しないので経費の一つ一つを調べます。社員が1名増えている、自社保有の車輌が1台増えたなどの理由が分かります。ここでその理由がそれなりの意味を持ったものかどうかが続いて検証されなければなりません。増大する量に対応するためのもの、質を高めるためのものなどの理由が上げられそれが妥当であるかどうかを判断すればいいの出ないでしょうか。問題は、特別に理由なく増えている場合や見込み違いで理由が理由でなくなっている場合です。これについては厳しく対処法を考えなければなりません。
変動費の場合は単価そのものが検証対象です。単価の差こそがレベルの差を表しています。同時に現れた金額から比較すべき対象の単価で現実に現れた量を掛けたものを減じたものが効果金額です。努力度で増えたり減った金額です。この金額を見れば単価の差を見るよりもさらに効果のほどが分かります。この金額が大きく増えているのならすぐ手を打たなければなりません。チャーター便の積載効率が悪くなっている、増便がむやみやたらと行われていたなどの理由があるはずです。このあたりから改善の手をつけることになります。
固定費であれ変動費であれこのような数字検証ポイントをふまえて数字が発する警告を感じてください。そして一つ一つの経費の中身に迫っていって改善をスタートしなければいけないでしょう。すぐ手はつけなければなりません。
今日のキーワード
“数字の発する意味をさらに突き詰め改善をスタートする”