人が移動する。ものが遠隔地に運ばれる。
どこまでのコストやエネルギー使用が許容できるのでしょうか?
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「価値“感“」をどこにおくかによって異なるのでしょう。登山や冒険などで地球の裏側まで行って達成感を味わうことに達成”感”を見いだしている人にとってはいくらコストがかかっても他の何物にも代え難い喜びを見いだすでしょうし、そのこと自体を全く理解できない人にとってはドブに小判を投げ捨てているようにも思えるのでないでしょうか。
日本全国で各地の物産展が開かれます。その地でしか採れないものや伝統工芸品、弁当等々人気のあるイベントです。現地へ行かなくてもそこの自慢の品々を購入することができることに意義を見いだす方がおられるからでしょう。北海道物産展の品物はほぼ全国各地で同一価格といっていいでしょう。仙台でも東京でも名古屋でも大阪でも博多でもほぼ同じ、ユニバーサル料金と言ってもいいでしょう。他のいろいろなものもほぼ一律の価格と言っていいのでないでしょうか。宅配便などは距離に応じて異なるはずです。運ぶコストには大きな差があります。ガソリンや軽油の使用量も異なるのです。
外国に行って日本製品(世界に大量流通している貿易品は除く)を購入する時にはやや高めの値段になっています。もちろん関税などの関係もありますが国内で品物を手にする何倍の輸送コストが上乗せされなければ大赤字になります。
しかし、必要とあらばカネを惜しんでいられません。本なんか特にそうですが相当高くても買ってしまいます。
逆に作り手、売り手の側も地球の裏側でも需要が見込まれ利益が出せるとなると現地の価値“感”相応の値段で販売できるよう物流面の工夫をこらし安く運び経済の常です。運び方でエネルギー使用量、環境負荷低減を目指すことになります。
地産地消ではすまない分野の移動コスト、これが物流課題の一つであることは永遠に続くでしょう。
今日のキーワード
“移動にはコストと環境負荷がかかる。感を超えた努力で満足の提供を”