広く現場にはプレイングマネージャーに該当する「監督者」がいます。あえて「監督者」と書いたのには訳があります。「監督者」は現場の実務に精通し実務の進行を取り仕切る役割を担っています。昔であればその道一筋の“たたき上げ“の方々が担っていた役割です。
背中を見せて技術や仕事のやり方、時には人生の手本となっていた方がそれにあたります。
現在の多くの現場ではこのやり方が通用しなくなっています。その要因の多くは従業員の価値観、労働間が多様化していることにあります。中には長い年月を要してまで苦労したくないとか人から盗み取るなんてもってのほか、ちゃんと教えてよと思っている人も多くなっています。頭ごなしに抑えつけて自分についてこさせるやり方が通用しなくなっているとも言えます。
これからは何が求められるのでしょうか?マネジメントできる方々です。
現場の人たちの意を汲み取ることが出来、上位方針も理解し目標達成のための動機付けや一人ひとりの能力や特性に応じた指導育成もでき部署内、部署間の調整力も備えている、そして最終責任はじぶんがとるからやってみろというような任せることが出来る上司、そういった像がマネージャーの資質には必要でしょう。
たとえ現場に最も近いプレイングマネージャーといえども経営者のセンスが求められます。そして今日のような価値観の多様化してきた人間関係面を含むマネジメント能力が求められているはずです。プレイングマネージャは現場に精通した「管理者」であることが求められます。
今日のキーワード
“プレイングマネージャーは「監督者」から「管理者」へ!”