医療費の自己負担割合について後期高齢者の２～3割負担の方を拡大しようと検討されているようですね。人は高齢化とともに身体的には弱ってきて医療が必要になる頻度が上がってくることは自然の摂理だと思います。現役世代の方が自己負担割合が３割であることを考えると後期高齢者の方にも３割負担していただくことは当然のことと感じられますね。
しかし年間で要する一人当たり医療費に関しては後期高齢者とそうでない方では総額が異なります。
後期高齢者 ９６５，０００円
７５歳未満 ２５２，０００円
と４倍近い差になっています。年齢を重ねてくると身体的にも劣化が進むので仕方ないところもあると思います。
７５歳未満の方は自己負担が３割で年間で７５，０００円くらいの負担になりますね。後期高齢者の方は自己負担が１割であっても年間で９６，０００円くらいの負担になります。医療頻度が異なる結果ではありますが自己負担額では現在でも後期高齢者の方とそれ以外の方は差はあまりないというのが実情です。収入が年金収入のみという方が多い後期高齢者の方の負担が２倍、３倍になるというのはかなり厳しいのではないかと感じています。
若い方々もいずれは後期高齢者になっていきます。そのときのことも考えて医療費の自己負担割合も検討したほうがいいような気がします。人は年を重ねると心身ともに弱っていき医療のお世話にならざるを得ないというのも現実です。将来も安心できるような医療・介護保険制度を構築していただきたいですね。