介護報酬改定 | 向井幸一のブログ

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3年に一度改定される介護報酬は来年度で+1.59%の改訂を予定しているとのことです。介護業界では人材流出が続いており人手不足が顕著になっていることからプラス改定により人材確保を図りたいとのことです。

介護業界では他産業より収入が約20%低いという現状なので差が縮小すればいいですね。

 

昨今の物価高は年率で3%以上となっています。政府は民間企業には物価上昇を上回る賃上げを要請していますので各企業が頑張って物価高を上回る賃上げを実現すると介護従事者との賃料格差はもっと拡大することになりますね。

介護、保育、医療業界は公定価格になっているので他の民間企業のような賃上げはできないので苦しいところです。

 

介護業界に従事しているスタッフは生活のためということもありますが「高齢者が好き」「高齢者を大切にしたい」という優しい心をもって従事している方がたくさんいます。多くは幼少期に祖父、祖母との生活経験があり「おじいちゃん、おばあちゃんは優しい」という記憶が根底にあって福祉の心で従事している方が多いような気がします。

 

しかしながら物価高、他産業との収入格差の拡大等により介護業界を離れていく方が増えていると思います。福祉の心、優しさがあっても生活するためには収入がなければ成立しません。介護保険料収入しかない介護事業者にとっては公定価格で決められた報酬以上をスタッフに支払うことはできないので苦しいところですね。

 

介護スタッフが誇りをもって仕事を続けることができるような介護保険制度であってもらいたいものですね。