高齢期と戸建て住宅 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

高齢者の持ち家比率は高く、戸建て住宅にお住まいの方の比率も高くなっています。土地付きの戸建て住宅は立地条件が良ければ資産価値も高く若いころから持ち家に住むことは一つの目標とされてきた時代もありました。

 

戸建て住宅は庭、駐車場がありお部屋もたくさんあって3人、4人家族にとっては子供部屋が確保できて快適な住まいといえます。庭では植物を育てることもでき子供の情操教育にも有益と思います。駐車場が住宅に併設されており家族での外出にも便利といえます。

 

しかし子供が独立して実家を離れると使用しない部屋でできてしまいます。植物を育てたり、子供と遊ぶことができた庭は手入れをするだけのものとなります。駐車場も子供が独立して夫婦のみ或いは一人暮らしになると車に乗る機会も減ってきます。

 

また築年数が経過した建物は維持管理に手がかかるようになってきます。使用しない部屋、庭、駐車場の固定資産税も支払うことになりまs。維持管理費も結構な額となります。また外出、旅行の際には雨戸を閉めたり、複数の鍵をかける必要もあります。

 

若い家族にとって快適で便利であった戸建て住宅も高齢者のみの世帯になってしまうと不便であったり負担が重くなってしまう場合もあります。若い世代には若い世代に合った住宅があり高齢期には高齢期に合った住宅もあると思います。

 

集合住宅であればワンロックで外出できるし管理人さんが常駐してくれていれば日常生活での安心感もあると思います。介助、介護は不要という高齢者でも身体機能は低下しているので戸建て住宅より集合住宅のほうが適しているという方も多くいらっしゃいます。

 

要介護になる前の早めの住み替えをいう選択肢は今後も需要が増えていくような気がします。高齢期における住み替え需要は様々であると思います。多様なニーズにお応えできる住まいが増えていくといいですね。