コロナウィルス感染拡大が加速しています。感染爆発と表現してもいいくらいのスピードになってきました。この影響からか政府から入院基準は重症者に限る、中等症以下は自宅療養を原則とすると方針転換したことが疑義を呼んでいます。つい１週間前までは人流、重症者が減っているので心配ないと主張していた政府から唐突な方針転換であったことも驚きの要因だと思います。
もっと詳細な説明をしてくれれば国民も納得できると思いますが現状は厳しいのか楽観的なのか明らかになっていないので政府の迷走ばかりが目につくのではないかと思います。人流が減って重症者が増えていないのなら入院者を重症者に限定する必要はないことになります。逆に重症者が増えて入院できない状況であるなら中等症以下の患者は自宅療養も仕方ないのかなと感じています。短期間で真逆の現状を発信することに国民は不安を感じていると思います。
入院を重症者に限定するという戦略はあってもいいと考えています。感染症対策では感染者減少のための攻めの戦略が必要ですが許容量を超えてしまうと重症者に限定した守りの戦略に転換することが必要になると思います。守りの戦略は撤退戦略とも呼ばれているように正しい現状分析と国民への説明が前提になります。政府は撤退戦略に変更したのであれば現状認識について対策の不備を詫びるとともに国民の賛同と協力を得ることができるようにしなければならないと思います。
あまりにも楽観的に構えてしまった結果、感染爆発を招いて撤退戦力を余儀なくされているのなら正しく現状を説明することから始めていただきたいと感じています。ほんの１週間前までは人流が減って、重症者も減り、ワクチンが行き届くので安心してくださいというメッセージを発信していながらいきなりの撤退戦略への転換はあまりにも乱暴で国民の理解と協力を得ることは難しいと思います。
政府には詳細な情報と専門家からの知識、意見を集積しているはずなので先手先手の戦略構築と国民への適切な説明に努めていただきたいものですね。