目的と手段 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

コロナウィルス感染拡大が全国で続いています。1年以上自粛生活が続いているので国民は疲弊している感じですね。変異を繰り返すウィルスなので対策が難しいのかもしれないと思います。コロナウィルス感染拡大対策の目的はまさに感染拡大の収束になります。その手段として人の接触機会を減らすために人流の減少があります。目的と手段を混同しないようにしないと結果を求めることはできないと感じています。

 

ただ現状ではリーダー、トップの言動からは「人流が減っているので心配ない」という言葉が聞かれるようになりました。現状では人流は微減、感染者は倍増、入院者・死亡者は増加という状況にあります。微減という手段だけをみて心配ないという判断は極めて甘いと思います。

 

危機管理の要諦は「大きく構えて小さくまとめる」「悲観で準備して楽観でまとめる」というのが大原則です。人流が減っているので心配ないという発想は楽観的すぎると思います。人流が本当に減少しているのであれば感染者が増えていることとの因果関係を探っていく必要があると思います。もう1年以上も感染拡大が続いているので原因と結果の因果関係は少しは明らかになっていると感じています。

 

医療現場では通常医療、救急医療にも滞りが起き始めています。楽観的な現状ではないと感じています。正しく現状把握して悲観的に準備して楽観で終了させるという危機管理を実行していただきたいものですね。