目的と手段 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

東京等に発せられていた緊急事態宣言は本日の解除となならず今月末まで延長になりましたね。解除になるどころか宣言地域が拡大する結果になってしまいました。緊急事態宣言はまさに緊急時の対策だと思いますがあまりにも軽い扱いであるような気がします。

 

総理の延長会見では「人流は減ったので効果はあった」と自画自賛していましたがそもそも緊急事態宣言の目的は感染症の防止、病床の確保、ワクチン等による免疫獲得等であり人流の減少は目的を達成するための手段にすぎません。一定の対策の効果測定は目的の達成により判断するものであって手段を評価しても無意味であると思います。

 

スポーツでは大会での優勝という目標達成のための練習プログラムを作成して日々練習します。練習は優勝という目標達成の手段であって結果が伴わなければ練習方法の見直し、改善を図っていくことが重要になります。手段を自己満足で評価するだけではいつまでも目標達成きないと思います。緊急事態宣言でも目的である病床改善を図ることはできず悪化している現状では手段の見直しこそ必要ではないかと感じています。

 

外出自粛という制限を国民に要請していながら目的達成できずさらに延長、拡大するという失敗について手段を見直さなければいつまでも目標達成は不可能な気がします。コロナウィルス感染は既に1年以上経過して特性も明らかになってきています。様々な政策により感染拡大を封じ込めている国、ワクチン接種により日常生活を取り戻した国もあります。

 

コロナウィルス感染拡大防止という目的を達成するための手段はあらゆる方策を講じて改善していくことが大切であると思います。目的を達成するための手段であることを再認識して工夫、改善をしていただきたいものですね。