子連れ出勤 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

政府は来年度予算で子連れ出勤を推進する企業に補助金を支給することの検討を始めたようです。少子化と労働人口の減少対策として待機児童ゼロを掲げていましたが年々増えていく待機児童数からか保育所に預けて働き続けるという働き方ではなく子供連れで出勤して仕事するという働き方を進めるようです。ただ職場で子連れで働くことには様々な問題があるような気がします。

 

子供サイドからは免疫力が弱い子供が職場にずっといることができるか分かりません。保育所と異なり保育士がいないので親が働いている間に事故が起きてしまった場合には企業が責任を負うことになるのではないかと思います。通勤電車に子供が耐えることができるかも不安です。

 

職場サイドからは子供が走り回っていてもいい環境であれば構いませんがほとんどの職場では仕事に集中することが求められますので子供は仕事場以外の場所で遊ばせておく必要があると思います。また職場のパソコン、電源等に触れてデータが壊れることもありそうです。

 

子連れではない社員の生産性が低下することも予想されます。また子供がいる場所がない職場、危険な職場、人の出入りが激しい職場等の環境が大きく異なりますので実現は困難ではないかと思います。それよりも保育所に子供を預けて安心して仕事に集中できるようにするほうが現実的な気がします。

 

毎年のように主要政策を変更して新しい名称にしていますが検証と反省、改善をしていかなければ現状の改善は難しいような気がします。そのうち要介護の両親を連れて出勤、仕事というような現実離れした政策になるかもしれないですね。実態を正しく把握して政策を検討していただきたいものですね。