経営者 | 向井幸一のブログ

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今までに会社経営者の方には数多くお会いしてきました。経営理念がしっかりされた方が多く感銘を受けることもたくさんありました。会社規模の大小、上場・非上場の差、事業形態の差等はありますが学ぶことが多い方々だと感じています。しかし今回の日産ゴーン会長の場合には違和感を覚えてしまいます。

 

2兆円を超える負債を抱えた日産をV字再生した経営手腕は比類なきものと思います。しかし一方では報道されているような「役員報酬の過少申告」「親族への報酬支払」「世界各地に購入した自宅の費用を会社負担」「家族旅行費用の会社負担」等の行為は同一人物によるものとは信じがたいですね。

 

経営者の中には自分一人が株主であり全てのリスクを一人で背負っている方もいます。このようなケースでは今回のゴーン氏のような経費の使い方をしている方もいます。決して誉められたことではないと思いますが株主が自分一人であることを考えると少なくとも株主に対する裏切り行為には該当しないような気がします。

 

上場企業であれば株主の最大利益を追求することが経営者には求められますので経費の私的流用、役員報酬の過少申告は株主に対する不誠実行為であるといえます。また2万人を超えるリストラにより解雇された元社員にも申し訳ないことではないかと感じています。事件の全容は明らかになっていませんが真実を明らかにして二度と起きることがないようにしていただきたいですね。