戒護と介護 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

全国の女性刑務所では入所者が高齢化して本来の戒護業務に加えて介護業務が増えてきているとのことです。看守を目指して採用になった新卒者は2年以内に20%が退職するという状況になっています。退職理由では「志していた看守業務とは違った」「介護業務がキツイ」というものが主なようです。

 

刑務所では入所者の高齢化に伴い看護師、介護士の採用を始めましたが非常勤のため看守に介護の負担が重くなっています。刑務作業に就ける入所者が減ったために作成していた製品も最盛期の半分以下になってしまったそうです。刑務所の施設化が顕著になってきましたね。

 

要介護状態では入所者も出所すると身寄りがあればいいですが家族等が引受けてくれなければ行き場をなくして生活保護を受けて施設に入所するしかなくなります。どこにいても誰かが介護する必要があります。そのため身寄りの薄い入所者は出所することを望まないというケースもあるようです。

 

男性刑務所でも無期懲役者が無期懲役者を介護するという「無期無期介護」が話題になっていますが高齢化はあらゆるところで進んでいると痛感します。高齢者の皆様が安心して老後を送ることができる社会になってもらいたいものですね。