東京圏の人口増加 | 向井幸一のブログ

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東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の一都三県の人口は転出より転入数が上回り22年連続で転入超過になったとのことです。特に15~29歳の若者の転入増加が顕著とのことです。大学進学、就職により東京圏へ転入する人が多いようです。

 

政府は2020年に転出入数を同じにするという目標を立てていましたが達成は難しいようです。東京23区内の大学定員を凍結して地方の大学に誘導しようとしていますが受験生に人気があるエリアの定員を凍結しても地方の大学に入学してくれるか不透明ですね。

 

また地方の大学を卒業しても東京圏に就職する学生も多いので抜本的な対策が必要ではないかと思います。首都圏に人気が集まるのは就職まで考慮して選択している結果ではないかと思います。地方は就職先を増やすことが先決のような気がします。

 

一極集中を解消するためには行政は霞が関に集中している官公庁を地方に移転する、民間企業に関しても地方都市の法人税率を軽減するというような大胆な政策を講じることが必要なのではないかと感じています。

 

ネット社会により情報伝達速度は東京でも地方でも変わらないと思います。東京に集中することを制限するより地方都市の魅力をそれぞれの自治体で創意工夫して発信することが大切だと思います。人口減少社会になって東京圏への流入人口が増え続けることは地方都市の人口減少が加速することにもなります。

 

権限と財源を地方に移譲して魅力ある街づくりを推進することが求められていると思います。東京は便利ですが人口過剰で通勤地獄、地価・物価の高騰と地方にはない悩みが多い都市でもあります。それぞれの自治体が創意工夫することにより住みたくなるような街づくりをしていただきたいですね。