夫婦二人で共働きをしている世帯が増えているとのことです。特に女性が65歳以上になって働き始める世帯が増えているそうです。前期高齢者では8世帯に1世帯は共働きしているとのことです。長寿化により元気な高齢者が増えたことも一因かもしれないですが共働きする理由が以前は「健康のため」「余裕ある生活のため」という理由が多かったそうですが最近では「生活が苦しいため」「先行きが不安だから」という理由が多くなったとのことです。
年金が目減りしていること、今後も減額される可能性があること、医療・介護保険料の負担増等の様々な不安をお持ちのようです。高齢期に生活苦で共働きしなくてはならないというのは悲しいですね。
現在の65歳以上の方は子供二人以上を育ててこられた方々です。児童手当もなく教科書代、給食代も個人負担してこられた皆様です。
年間労働時間も2,100時間を超えて頑張ってこられた方々です。パワハラは日常茶飯事でも前を向いて生き抜いてこられた方ばかりです。将来に対する希望と夢をもって頑張ってこられた皆様が老後に不安を感じるというのは情けないことだと思います。
老後の生活では公的保険は最後の砦であると思います。公的保険に対する信頼感と安心感がなければ若者も高齢者も不安が先行して消費意欲は湧かないのではないかと思います。人口構造の変化は確実に予測できることなので本気で制度設計をし直して安定した公的保険制度にしていただきたいものですね。