世代間格差 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

社会保障制度について世代間格差という言葉を聞くようになりました。現状は高齢者に手厚くなって若年者に厳しいもので世代間の格差が拡大しているとされています。政府は高齢者は年金収入が多いことが格差拡大を招いているとしています。

 

しかし現実の高齢者は「下流老人」「老後破産」「介護苦による自他殺」等の決して恵まれている現状とはいえないと思います。民間シンクタンクによると減り続ける年金収入で生活苦が増えていると分析しています。年金収入が豊かな高齢者と評している政府とは真逆の分析結果になっています。

 

世代間での格差を考えるにしても本当に現在の高齢者は若年者より恵まれているのか現役時代まで全般的に考える必要があると思います。現在の高齢者の皆様は一生懸命に働いて納税、社会保険料支払い、子育てをしてこられた人生の大先輩です。働き方、生き方も現代とは異なるところが多いと思います。

 

・年間2,400時間労働

・児童手当なし、子育ては家族で負担

・義務教育期間中も教科書、給食費用は自己負担

・子供は平均3人

 

というような生活を経験してこられました。老後についても年金支給開始年齢の引下げ、年金支給額の減額と厳しい現状になっていると感じています。若い時代に苦労して老後も苦労しているというのが本音ではないかと感じています。

 

世代間格差をあおるよりも高齢者の皆様が過ごしてこられた現役時代を見習うことも大切ではないかと思います。老若男女が共存できる社会になってもらいたいですね。