不公平 | 向井幸一のブログ

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会計検査院では介護保険の訪問介護サービスについて不公平が生じているので改善することを厚労大臣に求めたとのことです。訪問介護サービスでは受けたサービスの単位数に対して介護保険から9割、自己負担1割で利用できることになっています。また利用できるサービス量は要介護度別に決められています。

 

会計検査院が不公平是正の改善と求めたのは高齢者住宅に併設する介護事業所を利用した場合に単位数が0.9になることが在宅しているその他高齢者と不公平が生じている現状についてです。同じサービスを利用しても高齢者住宅の併設事業所を利用すれば1割引きになります。

 

また要介護度別の限度額についても一般の在宅高齢者と比較して高齢者住宅併設事業所のサービスを利用すれば限度額の1.1倍の介護保険サービスを利用することができます。会計検査院で独自に調査した結果、介護保険サービスを低い単位で利用しているので通常であれば限度額を超えて自費サービスを利用すべきところ介護保険サービスを利用しているケースがあったとのことです。

 

公的保険制度なので負担と利用は公平であることが大原則であると思います。併設の介護事業所であるからといって割引サービスというのは不自然であるといえます。一般の在宅高齢者と同じ負担になるように改善していただきたいものですね。

 

会計検査院では税金、保険料等の適切な執行について会計基準に基づいて検査をします。先般も年金保険について過払い、未払いについて調査のうえ改善を申し入れています。第三者的な冷静な調査と改善は大切だなと感じています。税、保険については公平、公明な執行をお願いしたいですね。