年金過払い | 向井幸一のブログ

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会計検査院の7,000件の不作為抽出結果年金の過払い金が18億円あったそうです。うち8億円は消滅時効が過ぎているので返還請求もできないとのことです。たった7,000件の抽出でこれだけの過払いが起きていたので実際にはいくらになるか分からないですね。

 

年金ではつい先日は598億円の支給漏れが指摘されていましたが今回は過払いと逆の結果になっています。いずれも外部調査の結果判明したことであり年金機構自身で発見したことではないことが情けないですね。年金保険料は国民から預かっている大切な資金であるという自覚が国、機構で欠けていると思います。

 

民間の保険会社で不払い、過払いが起きた場合には営業停止、役職員の辞任等は当たり前ですが監督官庁、機構とも口頭注意だけで終わっていますので再発防止は期待できないのではないかと思います。

 

年金保険料は毎年上がっていき支給額は下がっていくということが続いています。政府は100年安心の年金と胸を張っていますが制度設計の不安に加えて事務担当部局の無責任体質に不安を感じてしまいます。

 

個人消費が低迷する原因は実質収入が下がっていることもありますが何よりも将来の不安があるからではないかと思います。保険料は税と異なり国民から徴収したものではなく預かっているものであるという自覚と責任をもって仕事をしていただきたいですね。

 

過払い分は返還してもらい時効により消滅したものについては身を切ることにより捻出するというくらいの覚悟を示していただきたいものですね。