ミニ経済白書 | 向井幸一のブログ

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内閣府は「日本経済2016-17」通称「ミニ経済白書」を発表しました。短時間労働が増えて経済成長を抑制していると評価しています。白書なので現状把握が目的であり対策・改善方策には触れていません。日本は人口減少社会に突入しており特に生産人口は毎年数十万人単位で減少しています。

 

さらに正規雇用が減って短時間労働の非正規雇用が増加しています。正規社員についても労働時間短縮を進めています。結果として日本人の総労働時間は毎年減少していっています。政策として進めていることなので経済成長が低迷することは自明の理であると思います。

 

人口減少社会では大量生産・大量消費社会から生産・消費とも減少していくことを意味していますので自然な流れになっているのではないかと思います。公立学校は毎日1.5校平均で廃校になっています。需要がなくなるので廃校になっています。今後は大学の統廃合も顕著になってくると思います。

 

需要が減っていくので民間事業も撤退が進むと感じています。コンビニ、スーパー、ディスカウントストア等の小売業も数、開店時間の短縮が実行されていくのではないかと思います。労働時間を短縮していくためにはワークシェアという考え方も必要になってくると感じています。

 

今までのように猛烈に働いて大量生産・大量消費するのではなくワークシェアしながら必要量を生産して必要なものだけを消費する社会へと転換する時期になっていると思います。競争社会から共存社会への転換ではないかと考えています。

 

20世紀型で生きてきた私の世代からすれば少し淋しさも感じます。成長社会から成熟社会へと変化している最中なのかもしれませんね。時代の転換期を経験できることはありがたいことだと思いますが今までの生き方を大きく変えることは難しいですね。