政府は「働き方改革推進本部」を立ち上げました。さらに「働き方改革国民会議」も立ち上げて本格的に改革する姿勢を示しています。長時間労働の排除、介護離職ゼロ、待機児童ゼロを実現するための方策を話し合うようです。
しかし何となく違和感を感じます。働き方、生き方は様々であり色々な働き方、生き方があるから社会が成立していると思います。異なる価値観、働き方、生き方、考え方を認めて共存、切磋琢磨することが大切なような気がします。
子供を保育所に預け、要介護になった両親を施設に入所させて夫婦で働き続けるということも一つの働き方、生き方だと思います。また家族で子育て、介護に当たることも立派な生き方であると思っています。私自身も親の介護のため公務員を辞めて田舎に帰ったという経験があります。
仕事では慣れない環境への変化で苦労はしましたが後悔はないですね。公務員時代では出会うことがなかった方々にお会いすることもでき新しい仕事で勉強にもなりました。親からは「安定した仕事を辞めて帰ってくることなない。」と叱られましたが父の友人から「お前のお父さんは息子が帰ってきて本当に喜んでいたよ」と言われて本音が理解できたような気がします。
働き方、生き方は個人差が大きく自分が納得できて後悔することがなければ選択肢はたくさんあってもいいと思います。子供時代は貧乏でしたが親は自分の食べるものを我慢してでも私たち兄弟に食べさせていたことを子供心に憶えています。
育ててもらった恩義に報いることができるのは親が心身ともに弱ったときではないかと思います。施設に入所させて自分は今まで通りの生活を継続するというのも親孝行かもしれません。しかし親の最期に立ち会うことができるよう傍にいるということも親孝行であると思っています。
働き方、生き方は多種多様な家庭環境と価値観の結果判断であり選択であると思います。国が働き方、生き方のあり方を示すことには違和感を感じます。多種多様な方々と生きていきたいなと考えています。