DV | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

家庭内暴力による事件が最近は多くなっていると感じます。

警察庁によると平成26年のDV事案の被害件数は6万件余で増加傾向にあるとのことです。DV事案といえば被害者は女性をイメージします。しかし最近は男性が被害者になる事案が増えており全体の10.1%で6千件余りを占めるようになったそうです。


妻からの暴力により骨折、打撲等の傷害を負う、言葉の暴力により精神的にダメージを受ける男性が増えているとの結果です。深刻なのは男性が被害者の場合には「男のくせに」「だらしない」というような世間体を考えて被害申告できないケースが潜在的に存在するので実際にはもっと多くの被害者がいるとされています。


確かに妻からの暴力で被害を受けても友人、知人にも話せないと思いますし職場で話しても笑い話になってしまうかもしれません。男性被害者向けの相談体制が弱いこと、シェルターがないことも被害の潜在化の原因とされています。ひと昔前とは夫婦関係は違ってきているのだと感じます。


男女平等社会になってきていますのでDV被害者の男女比が半分づつになる日も近いのかなと思ってしまいます。女性が強くなったのか男性が弱くなったのか或いは両方の結果なのか分かりませんが複雑な気持ちになります。


高齢期には夫婦関係は女性主導になるケースが多く住替えについても決定権をもっているのは奥様の場合が多いと感じています。男性は定年退職後は家庭での存在感が薄れてしまうというのも一因だと思います。

しかし若い夫婦世帯でも女性が強くなっているのが現実かなと感じています。


高齢者社会は女性の社会と言われていますが若い世代でも女性が主導していく社会へと変わってきているのかなと思います。

高齢者住宅も女性の需要にお応えすることが必要だと考えています。