介護職の不足 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

今年も介護職の不足は解消しそうもないですね。3Kの職場というイメージを払拭したいところですが介護報酬が下がってばかりでは3Kからの脱却は難しいと感じています。

このような現状ですが先日、有料老人ホームの経営者とお話ししていたところ介護スタッフは充足しているとのことでした。


親しい知人なので何でも話してくれる人なので情報交換をしました。彼が経営している有料老人ホームは首都圏を中心に数棟を管理されていますが全て「特定施設」の指定を受けています。

入居一時金は3,000~5,000万円、月々は40~50万という物件ばかりです。

平均入居率は95%くらいで物件によっては待機者もいる状況とのことです。


スタッフは入居者3:1スタッフが基準ですが彼は入居者1.5:1スタッフと手厚く配置しています。

介護スタッフの新規募集はしていないとのことですが採用条件が非常に好待遇です。近隣事業者の募集給与より月額10万円を上積みするとのことです。退職者もほとんどいないので安定しているそうです。


事業は黒字で安定した状態とのことです。特定施設なので介護報酬は固定収入になりますので人件費は介護報酬で賄うとのことです。建設費、月々の販売管理費は入居一時金と月々のお客様支払いから充当しているので安定しているとのことでした。


近隣事業者より月額10万円高額で採用できれば定着率は高くなると思います。高額な有料老人ホームであれば高い人件費の支払いも可能になるのだなと改めて感じました。

高所得者は介護サービスを十分に利用できるという時代になったのかなと思います。


介護保険は公的保険サービスなので万人が等しく利用できる制度にして欲しいと思います。

サービスの要は人であると痛感しています。

箱物をつくるばかりでなく働く人の待遇改善を図ることができる社会保障制度になって欲しいですね。