マイナンバー | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

個人情報の漏洩が危惧される中でマイナンバー制度が開始されました。10月から各市町村からマイナンバーの通知が行われています。非常に不安ですが昨日、厚労省の室長補佐が収賄容疑で逮捕されました。マイナンバーシステム導入について特定の事業者に便宜を図った疑いです。システム導入には1兆円の市場があるといわれていますので贈収賄は起きやすいといえます。


マイナンバーを扱う厚労省がこのような杜撰さでは本当に不安になります。

4年前から贈収賄を繰り返して12億円くらいの委託費を払っていたという事件ですが室長補佐一人で随意契約を決定できるのでしょうか。基本的に入札方式になっているはずです。入札で特定の事業者が落札できるようにするには単独犯では難しいですね。


考えられるのは委託された事業者が厚労省の天下りを受けている事業者ではないかと思います。OBがお世話になっているので委託費の支払で報いるということはよくあることです。持ちつ持たれつの関係にあったのではないかと疑ってしまいます。


いずれにしても制度開始前に犯罪が起きる体制には不安を感じます。室長補佐の4年以上にわたる収賄を誰も気づかない組織であれば個人情報の管理はとても期待できません。組織ぐるみでやっていたとしたらもっと信頼できません。


そして何より不安なことは誰も責任をとらないという現政権になってからの無責任体質だと思います。

年金機構の個人情報漏洩でも賠償もしないし誰も責任をとりません。責任をとらない組織には改善はできないと思います。トップは責任をとるために存在するという基本原則を再確認していただきたいですね。


マイナンバー制度は子供から高齢者まで全員を一連番号でタグ付ける制度です。番号が漏洩することによりあらゆる個人情報が悪用される可能性があります。責任をしっかり果たす組織体制で明瞭な管理を期待します。国民は拒否できない制度なので厳格に公明正大に取り扱っていただきたいものです。