行方不明高齢者 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

行方不明になる高齢者は年間1万人以上に達しているとのことです。大半は年内に見つかるそうですがずっと行方不明のままという方もいらっしゃいます。認知症の増加、地域社会機能の低下等の様々な原因が上げられていますが少子高齢化のさらなる進行を考えると今後ますます増えていきそうで怖いですね。


一方で子供の行方不明も年々増加しているとのことです。小中学校生徒のうち全国では400名以上の子供たちが就学しない、各種健康診断を受けない、家族に確認がとれないという実態だそうです。

行方不明であった子供たちが結果的に犯罪被害者となって死亡が確認されたという報道が散見されるようになってきました。


高齢者、子供とも行方不明になる原因は地域社会の崩壊にあるのではないかと思います。

昭和時代には地域には「かみなりおやじ」「おせっかいおばさん」等がいました。「ガキ大将」と呼ばれる子供社会のリーダーもいました。地域の中で高齢者や子供がいなくなると自然に誰かが気づいて地域で探すという社会だったようね気がします。


最近は無縁社会のようになり隣に誰が住んでいるのか知らない、子供が悪さをしても誰も注意しない、高齢者が困っていれも手を貸す人がいないというような社会になったような気がします。

おせっかいな地域社会には欠点もありますが見守りシステムとしては機能していたのではないでしょうか。


おりしも国は「地域包括ケアシステム」の構築を目指していますが無縁社会ではなく地域社会での見守り、ある意味おせっかいというような社会にならなければ絵に描いた餅になりそうな気がします。

家族、地域を大切にしていく社会になってもらいたいですね。