賃料の滞納 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

賃貸住宅の管理運営では「賃料の滞納」は避けて通ることができません。そのために滞納賃料の保証を専門にしている事業者も存在するくらいです。

若い人たち向けの賃貸住宅でも賃料の滞納は発生します。理由は様々ですが経験則からいくつかの理由に分類できます。対応方法も確立したものがあります。


高齢者住宅では従来から賃料の滞納はほとんど発生しませんでした。高齢者住宅で賃料滞納が発生しない理由の一番は「年金収入が確定している」ことです。若い人とは異なり失業、転職等により収入が変化することがありません。入居時に確定している収入は生涯確定しています。二番目の理由は「必要なものは既にもっている」ということだと思います。若い人とは異なり生活必需品は既にもっています。子供の教育費、住宅ローン等も終わっている方がほとんどです。

賃貸住宅の管理業者にとって高齢者は滞納リスクという意味からは優良顧客だといえます。


ところが最近では賃料の滞納が散見されるようになってきました。年金収入は変わらないのに滞納が発生してしまいます。それらの事案に共通しているのは「息子、娘等の家族が親の年金を流用している」ことだといえます。年老いた親の面倒をみるどころか年金まで食い物にしているという事実に驚きます。

亡くなった親の年金を詐欺受給している子供の事件が報道されることがあります。信じがたい事件ですが身近で発生している賃料滞納の例をみると悲しくなります。


自分を産んで育ててくれた親に対して感謝するどころか年金まで勝手に使ってしまうという人が存在することに恐ろしさを感じます。親に感謝して大切にすることができない人は友人にも感謝できないのではないかと思います。友人を大切にすることもできない人ではないかと思います。

日本人が本来もっていた感謝する気持ち、人を大切にする気持ちが失われていっているような気がします。心が虚しくなります。


親に感謝して友人・知人に感謝して大切にできる人になりたいですね。