少子化問題 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

高齢化社会より深刻といわれている少子化問題に対する政府の対策が昨日、発表されました。

「安心して出産できると感じる女性の数を増やす」「男性の産休取得率を増やす」等の項目について数値目標が発表されました。

目標をたてることはいいことだと思いますが手段、方法がもっと重要だと思います。


2042年問題といわれる高齢者数がピークを迎えるときに労働人口は現在より1,000万人以上減少します。生産層の社会保障費負担は天文学的な金額になります。今から27年後のことなのですぐに少子化対策を実現しなければ間に合わないことになります。

逼迫した問題であるのに政府の対策は机上の空論のような気がします。


出生者数が減少している本当の理由は若者が将来に夢をもてなくなって結婚しない、しても子供を産まない、産んでも一人という感覚になっているような気がします。

昭和20年、30年代には多くの子供が生まれました。確かに今とは環境は異なりますが3人兄弟以上の子供たちがたくさんいました。


現在のように豊かな国ではなかったので大人は必死になって働いていました。年間労働時間は2,400時間を超えて一生懸命に生きていた時代です。現在は年間1,600時間しか働きません。年間800時間少ないので40年間では32,000時間労働時間が少なくなっています。年数に換算すると20年になります。即ち現在の高齢者の皆様は生涯労働時間は現在より20年多く働いてこられました。


今こそ人生の先輩を見習って一生懸命生きることが必要なのではないかと思います。政府は労働時間の短縮、休みの増加等のゆとりを強調していますが高齢者の皆様を見習って若いときに一生懸命働いた人は老後にはリターンがあるということを参考にして本気で少子化対策を講じていただきたいと願っています。


高齢者の皆様から学ぶこと、教えていただくことはたくさんあると思います。学んだこと、教えていただいたことを実現することが好結果につながるのと信じています。

高齢者の皆様を敬って笑顔にあふれる住宅を実現していきたいですね。