シンクタンクの取材 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

先日 、シンクタンクの方から当社管理の高齢者住宅に対する取材依頼があったので現地で取材、ヒアリングを実施していただきました。テーマは「サ付き住宅での看取りのための環境指針」というテキスト作りが目的でした。当社管理の高齢者住宅では看取り実績が多いので手法をみせていただきたいとのことで現地で当社社員へのヒアリング、取材、現地での活動状況の実査を行っていただき大変、満足されて帰社されました。

専門家の方に評価いただいたことは大変ありがたいことだと思っています。

研究員の方からのメールの一部をご紹介させていただきます。


特に、医療サイドと住宅の看取りのイメージが異なる時に、家族さん・本人さんが何を望んでいて、病院ではなく住宅で生活を充実していくにはどのようにしていったらよいかを全員で話し合う機会を設けることなど、住宅のコーディネーション力の高さを感じる事例を具体的にお話しいただき、他の住宅にとっても大変参考になると思いました。
また、医療サイド・住宅サイド・介護サイドでのできることをうまく組み合わせることで、無理なく看取りまでできる体制を構築されているのだなということが分かりました。


当社社員は介護職が多いですが「賃貸管理のプロ」に育ったのではないかと実感しました。

賃貸管理の基本は「入居いただいたお客様は貸主から解約しない」ということに尽きると思います。

看取りが必要なお客様、認知症になられたお客様についても貸主からの賃貸借契約の解約は絶対にしません。それが賃貸住宅を管理していく者の誇りだからです。


賃貸住宅が終の棲家をして機能するためには「貸主から退去を迫る」「入院を迫る」ということがあってはならないと思います。

お客様相談窓口に寄せられるご相談内容では「退去を迫られた」「入院を迫られた」等が上位になっています。理由は色々ですがお客様の身体状況の変化により貸主から解約を申し出ることは賃貸借契約では認められていないのでサービス付き高齢者向け住宅を名乗ることを控えていただきたいと思います。


賃貸住宅の基本を理解して介護のプロ、賃貸管理のプロとしてお客様第一主義を普通のこととして実践できる社員に育ってくれたことを大変誇らしく思いました。