ダウンヒルの走り方 その3 | 速遠ブログの裏話 ~ AKIRAの独り言 ~

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「ダウンヒルの走り方」シリーズを中断して、のりさんとのライドについてお話しようと考えていたのですが。


コギコギさんがこんなブログを書いてるの拝見しましてね。


こちらですけど。


私、えらいタイミングでダウンヒルについてのお話をしていたんだなと(^_^;)


パラリンピックで死亡事故があったというのは小耳にはさんでいたのですが、ダウンヒルでの事故やったんですね。


ほぼプロみたいなレベルの選手のダウンヒルと私たちみたいなど素人のダウンヒルの意味合いは異なるので、その是非は同じレベルで議論するものではないと思いますけど。


コギコギさんがおっしゃっているように、私たちは人生をかけてロードバイクに乗っているわけではないので、安全第一!!


のんびりいきましょう。



先日、のりさんとラーメンを食べながら、「ブログを書くのって誤解をうまないように書かないといけないという点について気を使うね」という話をしたんですけどね。


「ダウンヒルの走り方」シリーズもその危険性をはらんでるなと。


「ブレーキをかけすぎるな」というフレーズだけみれば、「スピードを出せ」と捉える人もいるのかな?とかね。


「どこまで意訳するんだよ」とツッコミたくなるレベルですが(^_^;)


さもありなん。


ということで、のりさんとのライドネタに手を出す前に、具体的に気を付けていることをお話してしまおうかなと思います。


【大前提】
・安全第一

・怖いと感じる領域に突っ込まない

・安定した姿勢作りを優先する

・すべての操作について、余裕をもつこと



【事前準備】
・いいタイヤ、ブレーキを装備する


・コースレイアウトを覚える

初見なら遅すぎるぐらいでよし。
視覚(ミラーを含む)に頼るしかないので、想像で走らない。
前走者のスピードを信じるのもNG。
自分がもっている情報だけで判断すること。
ライン取りについても、アウト、インともにギリギリは使わないように。


・コースコンディションを知る

同じコースを登り、下る予定であれば、登りの際にコンディションの確認をしておく。
落ち葉や砂が多い場所、濡れているところなど滑りやすくなっていそうな場所をチェック。
前日の天候、季節によってコンディションは変動します。



【走行フォーム(直進時)】
・前のめりではなく、後ろ寄りに乗る


・下ハンをもち、上体は起こす

勾配が緩く、ペダルを回すのがしんどいときは、エアロフォームでいいと思います。


・ペダルは3時9時の位置にする

利き足が前にくるように。


・膝を少し曲げ、サスペンションのようにショックをいなせるようにする

お尻を少しばかりサドルにのせるようにするとラクです。
膝を伸ばしきっていると、凸凹があったときに安定性が低下します。


・足首を落とす。(つま先が上がる感じ)

これができていないと強いブレーキング時に、前に吹っ飛びます。



【走行フォーム(コーナリング時)】
※右に曲がるときのフォームです。
左に曲がるときは、逆足に置き換えてください。
※記載のない内容については、直進時と同じ。

・右足を上死点、左足を下死点に

右足を下死点にするとペダルを地面にすって落車の原因に。
また、左足で踏ん張り、遠心力に対してバランスをとるためにも重要。



【直線区間】
・基本は何もしないか、ペダルを漕ぐ

何もしなくてもスピードがそこそこ出るので、わざわざ漕がなくてもいいと思います。


・勾配がキツいなら、ブレーキをかけつつ下る

当たり前ですけどね(笑)
ちなみに、私は長い時間ブレーキングし続けるのではなく、1秒かけて、戻して、1秒かけて、戻してというようなブレーキングをします。
なるべくブレーキを冷やしたいから。
というのも、表六甲のダウンヒルでフェードしかけたんですよ…
あれは怖かった(((;゚Д゚)))ガクガクブルブル



【コーナー前のブレーキング区間】
※このパートの処理の仕方がうまいか下手かが、そのままコーナリングのうまさに直結していると思います。
落車事故が多い人は、このパートの意識の持ち方が間違ってるんだと思われます。

十分に余裕をもったブレーキングを!!

これが最重要ポイント!!

フルブレーキングは姿勢を乱します。
また、ギリギリのブレーキング、ギリギリのスピードでコーナーに進入しても大して速くなるわけではないです。
スローイン、ファーストアウトが基本。
ブレーキングはコーナー進入前に余裕をもって終わらせておくこと!!


・なるべく直線的にブレーキング

曲がりながらのブレーキングは姿勢を乱します。
直線からのコーナリングというのは峠においてはほとんど存在しないため、ライン取りが大事。
場所によっては、アウト側に向かって直線的にラインをとるほうがいいかもしれないし、先にアウト側によってしまい、直線的にブレーキングするのがいいかもしれない。
コースレイアウトによりますね、これは。


・アウトインアウトのためのライン取り

コーナリングは可能な限り道幅を大きくとるほうが曲がりやすいです。
なるべくアウト側にラインを取ること。
ここで注意点。
峠では、アウト側の路面状況が悪いことが多いです。
状況をみてですが、あまりアウト側に寄りすぎないように。


【コーナリング中】
・ハンドルで曲がろうとしない

身体をコーナー内側に傾けることで曲がります。(重心移動)
ダウンヒル中のスピードで、ハンドルで曲がろうとしても曲がれないですよ。


・ペダルを漕がない

普通に地面に擦って、落車します…


・視線はイン側を見る

もう少し言うなら、クリッピングポイントを見ること。
アウト側や地面を見てたらバランスを崩して、曲がれません。


・ブレーキをかけるなら、ソフトに

タイヤのグリップ力の使い方でお話した通り、コーナリング中は左右操舵に力を使っているため、強くブレーキをかけるとタイヤがロックして危険です。
※ブレーキをかけたらダメなわけではありません!!
勘違いしないように!!
(コーナー進入前のブレーキングができていれば、ハードブレーキングが必要な事態に陥ることもないはずですが…)


・フロントブレーキ主体でスピード維持、リアブレーキで微調整

思い出してみると、力加減を微妙に変えてるのは、リア側です。
理屈はわからんですが、車体が安定するんですよね~



【コーナリング脱出前】
・まだ、ペダルを漕がない

もうちょい我慢してください。
ここでスピードを稼ぎたくて、ペダルを擦って落車するパターンは、レースでしょっちゅう見かけます。
ダウンヒルも同じ。


・コーナーの中盤から後半で、脱出の際のラインを可能な限りアウト側に意識し、目線をそちらに移す

アウトインアウトの最後のアウトのパートです。
ただし、次のコーナーが逆方向の場合は、アウトを目指さず、インに張り付くこと。
次のコーナーの進入がイン側になってしまい、危険です。
アウトインインインアウトという感じになります。(2つ目のインが次のコーナーの1つ目のアウトになる)


・といいつつも、イン側ギリギリを走らない

センターラインギリギリで身体を倒していると対向車がすれ違う際にかなり危険です。
対向車もイン側に寄ってますので、接触する可能性も考慮し、ギリギリは通さないこと。



大体こんな感じでしょうか。


いろいろと考えることは多いです。


上記のなかで、実践できないものが多ければ多いほど、「適度なスピード」は遅くなっていきます。


前走者が速いダウンヒラーの場合、前走者にとっては「遅い」スピードでも、自分にとっては「速い」ということは、しょっちゅう起こると思います。


その時は、自分の感覚を信じること。


「怖い」と思うのであれば、怖くないペースに落とすこと。


「怖い」と思ってしまうと、身体がこわばり、繊細な操作ができなくなるので、危険です。


別に千切られたってどうということはありません。


お仲間も下りきったところで、自分の走りにご満悦でのんびり待っていてくれてます


決して、無茶はしないこと。


無理をしないのは当然ですが…


本当は各パートごとにお話していこうかと考えていたのですが、箇条書きにコメントを入れるというスタイルでお送りいたしました。


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