前回のブログ記事で、「洗いすぎ湿疹」の特徴を以下のようにお伝えしました。
『「洗いすぎによる肌トラブル」かどうかを見分けるコツがあるので、こちらで簡単に紹介します。特に乳幼児の場合、「オムツに覆われた部位」と、肘の内側、膝の裏、脇の下などの「皮膚が重なり合う部位」には湿疹や乾燥肌などの肌トラブルが出ておらず、それ以外の場所に肌トラブルが目立つ場合は「洗いすぎ」が原因になっていることがほとんどです』
実際に「洗いすぎによる肌トラブル」で受診されたお子様がいらしたので、お母様のご協力を得て撮影させていただき、こちらでご紹介したいと思います(ブログに掲載しても良いとの許可をいただきまして、誠にありがとうございます)。
ぱっと見では分かりにくいかもしれませんが、オムツに覆われた肌と、それ以外の肌では明らかに質感が異なっています。具体的には、オムツで覆われていない部位の肌は触るとガサガサした感じがあり、赤みもやや強いことが分かります。
このような症状があって、お母様が助産師の方に相談したところ、「母乳での栄養が足りないのでは」とアドバイスをされたそうです。また、健診の際に小児科医から「よくある汗疹(あせも)です」と説明を受けたともおっしゃっていました。
当然のことながら、このようなアドバイスは全くの見当違いです。
赤ちゃんは自分ひとりでお風呂に入ることができず、すべては世話をしている人のやり方次第で肌のコンディションが決まってきます。
「洗いすぎによる肌トラブル」に早く気付くためにも、今回ご紹介した写真をぜひ参考にしていただきたいと思います。
※補足:
写真のような症状は「衣類洗剤のすすぎ残し」でも起こり得るためご注意ください。