いつも読んでくださってありがとうございます。
こちらの記事は2017~2018年ごろのことを遡って綴っています。
Medical Laboratory Technician(通称MLT )という臨床検査技師アシスタントの仕事のカレッジに、国の制度を利用して通いました。
扉は開かれた学生生活であったけど、もちろん色々とハードルは高く、しかも数が多かった印象です
一番の苦労はやはり英語。
①医療英語
②複数人いる講師の英語(バックグラウンドは様々、訛りも様々)
③板書のスピードとフォント
①医療英語
入学時の私の英語レベルはというと、カレッジや学校に行ける又は、現地の仕事に就ける最低のレベル。
ESLでのレベルが、国内共通でした。
106のクラスを終えたところで事件は起きたので、ESLの学校は辞めて働き出してしまいましたので。
学校にもよりますが、106以上と提示されることが多い印象でした。
TOEICやIELTSのスコアで聞かれると、どうなんだろw受けてみたいものですが。
元夫や同僚たち、お客さんなんかと話す分には大丈夫だけど、専門的なトピックが出てくると、お?お?お?と流されがちでした。
そんな私が医療英語にダイブしたらそりゃ溺れるわけで。
もう教科書も流し読みできるレベルでは到底なく…
1ページ読むのに何10分もかかっておりました。
和訳すればわかるというものでも私の場合なかったので、家での復習の時間が命で。
娘が寝静まった後から通常時は深夜12時までと決めて(テスト前は無制限)、毎日欠かさず復習していましたし、科目ごとのテストが2週間おきくらいにあり、それにパスしないと落第になるのでもう必死!死にもの狂い!
勉強する姿は、もうカッコ悪いの極みでした。
②複数人いる講師の英語(バックグラウンドは様々、訛りも様々)
移民が多いので、訛りなんて言い出したらキリがないし、そこで生きていく資格もない、自分だって日本訛りがあるだろうし、あほかと思われるでしょうが、第二言語の人には越えねばならないハードルに違いないと思わずにいられません。
ネイティブの若い子たちはスイスイと進んでいくのに、年増のシングルマザー移民には地獄の沙汰…
教科書も悶絶
学科でも悶絶
実習でも悶絶
それを見ていた若い子たちは、チャットのグループを作ってくれ、それはそれは色々教えてくれて、悪いことまで教えてくれて、なんとか卒業できました。
彼らには今でも感謝しています。
③板書のスピードとフォント
シンプル(画数少ない)だし、筆記体で書かれた日にはもう暗号にしか見えずお手上げ状態で、困っているとすぐに消されていくし、素直に手を挙げてシンプルにお願いしました
違う世界で生きるっていうことの意味を、数年たってようやく実感したような気がしました。
それまでは結構順調に行ったり、いい人たちに助けられて調子に乗っていただけだったんだなー…
喧嘩ばっかりだったけど、元夫にも色々助けられていたんだろうなーと、改めて痛感。
大きく価値観が変わった出来事のひとつに、学生生活が加わりました。
一方で、実習は先生の訛りに悶絶する傍ら
水を得た魚感!調理師学校の頃もそうでしたが、実習は大好き!楽しい!やりたい!
これがあったから進んでいくことができました。
実習の多くは採血の実績づくりに当てられていたので、クラスメイトや他の科の生徒にお願いして採血したりされたり。
慣れるまでは、あざが絶えず血液が吹き出たり悲鳴があがったりと、客観視すれば地獄絵図のような光景であったのでしょうが、それも必要不可欠な通過点。
ネイティブっ子達もそこは同じ。絆が深まった場面であったと言えます。
※入学時に破傷風の予防接種が必須でした。
日本でナースをしている友人に聞きましたが、日本では生きた人間の腕で採血の練習をすることはなく、ぶっつけ本番なのだそうですね。一発目が患者さんなのですね…それはそれで怖いし、プレッシャーもお互いにすごいでしょうね。
学校では卒業までに50人、インターン先で50人の実績が必須でした。
クラスメイトのおかげで楽しいこともたくさんありましたが、総じて苦しかった学生生活でした。