以前から私は「円安反対!」を持論として
いるのですが、その論拠の一つとして用いている
データを以下のグラフでご紹介します。

財務省が半期ごとに発表する
「貿易取引通貨別比率」で、
日本が世界に対する輸出に用いる
通貨の比率を表したものです。
グラフが見にくくて恐縮ですが、
黒:米ドル、赤:円、緑:ユーロ、紫:その他です。
※金額ではなく比率である点に留意
さて、このグラフをみて、どう思いますか?
「2001年以降、貿易通貨比率に
特段の大きな変化はみられない」
と思考停止してしまうことももちろん可能ですね。
しかし、本当にそれでいいの?

そこで、先ほどのグラフから、
円建て輸出の割合を抽出し、
ドル円相場の推移をかぶせました。
またしてもグラフが見にくくて恐縮ですが、
赤:円建て輸出比率、青:ドル円相場です。
これをみると、
2001年に34.2%であった円建て輸出比率は、
円高の進行とともに2004年上期に40.1%まで上昇。
その後の緩やかな景気の拡大と円安の進行に伴い
円建て輸出比率は2006年下期に37.1%まで低下。
リーマン・ショックとそれに続く
東日本大震災により円高が進んだ局面では、
円建て輸出比率が再び上昇し、2011年上期には
42.2%まで上昇した(2001年比8.0%ポイント増)。
直近では、アベノミクスにより円安が進んでいるが、
それに併せて円建て輸出比率も、
2013年下期には35.6%にまで低下している。
と、このように読み取れるのではないでしょうか。
そして、そこから得られる示唆は
①当たり前のことだが企業はしたたかで、
環境の変化に柔軟に対応している
②円高が進んでも、円建て輸出比率を高めることで
輸出企業は対応可能
以上2点ではないでしょうか。
特に②は重要で、高付加価値製品であれば
円建てで輸出することで、為替変動リスクを
回避することができると考えられます。
ご意見、ご指摘、ご批判はもちろん甘受しませう。
それでは。
※後刻追記
よく考えたら、この輸出通貨比率は
金額ベースの比率なので、当然ながら
ある程度は為替相場に連動します。
なので、上記の理論は、
間違っているとは思いませんが、
やや短絡的ですね。
もう少し資料を集めて
検証を進めます。
申し訳ありません。許して丁髷。

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