注意 当、二次創作小説（シナリオ）を初めて読まれる方は先にこちらをごらんください。
非常に非常に短いお話を1つにまとめました。
ついでにタイトルも変えました。
本ページに於いて㈱ボルテージ《ダーリンは芸能人》の画像を使用しております。
当該画像は無申告での使用許可の範囲内ではありますが、当サイトからの複製および転載を禁止します。
ある日のお話。with Wave
～ 手足４色陣地取りゲーム ～
★
《ダーリンは芸能人》二次創作VSS
公園の木々が赤や黄色に変わりつつある、秋のとある日。
Wave の元に玩具メーカーから荷物が届いたらしく、海尋ちゃんに遊びにおいでと声が掛かりました。
海尋
「トゥイスタター…って、ルーレットを回して『右手、赤』とか『左足、黄色』とかいうアレ？」
亮太
「そうそう。 単純だけと結構面白いよー」
出迎えてくれた亮太くんに連れられて一磨さんちのリビングに入ると、義人くんと翔くんが非常に無理な体勢でプレイ中です。
海尋
「すご…」
さすがダンスが得意な翔くんたち、普通の人なら倒れてしまうような体勢なのに、身体が柔らかいのが功を奏しているのかしっかりと留まっています。
その中でふと気付いたのは京介くんがいないこと。
そういえば、夕方までお仕事って言ってたことを思い出しました。
そんなことを考えていると、「義人、アウト〜」と亮太くんの声が。
見ると、義人くんがシートの上に転がっておりまして。
翔
「やったー、オレの勝ちー」
ガッツポーズで歓喜している翔くん、海尋ちゃんに気付きます。
翔
「あっ、海尋ちゃん！ 一緒にやろうよ！」
海尋
「簡単そうで難しいよね、これ？」
翔
「大丈夫だってば！」
翔くんに手招きされて、羽織っていたカーデを脱いでシートの上に立つ海尋ちゃん。
翔
「海尋ちゃん先攻でいいよ」
亮太
「あんまり先攻後攻は関係ないけどねー」
翔
「うるさいよ、亮太」
一磨
「じゃあ、海尋ちゃん、いくよー。
…左足、黄色」
だけどその後、何度やっても負けちゃいます。
何度やっても、数回でヘタって倒れて続かないのです。
（私には才能ないのかなぁ？）
そう思いながら挑戦し続けて、何回目かのとき。
結構いいところまで来たのはいいけれど。
（え、これ、ヤバくない？）
とんでもない体勢になってしまいました。
毎回囃し立てる翔くんが無言で顔を赤くするくらいで。
そんな時です。
？？？
「なっ…何してんだよ！！！」
突然、聞こえてきたのは乱入者の声。
海尋
「京介くん？！」
一磨
「京介？！」
亮太
「あちゃー」
義人
「よりにもよって…」
京介くんが怒りの大魔神モードで顔を赤くしてるのは分からないでもありません。
なにしろ、亮太くんが海尋ちゃんに覆いかぶさってる状態だったのですから。
傍から見たら、ものの見事に海尋ちゃんが後ろから襲われているような体勢です。
亮太
「そんなこと言ったってさー。 仕方ないじゃん、こういうゲームだしー。
文句はルーレット回してたヤツに言ってよね」
翔
「えっ、オレかよ？！」
一磨
「も、もう引き分けでいいよな？！」
一磨さんの言葉に、ちぇー、と言いながらクスクスと笑ってゲームシートから退く亮太くん。
それでも京介くんの怒りが収まりそうにありません。
義人
「本当に偶然ああなっただけだ」
一磨
「ズルしてなったわけでもないんだし。 な？」
京介
「…」
ブスッとしたままバッグと脱いだ上着をソファに放り投げて、京介くんはゲームシートの上に立ちました。
海尋
「え、やるの？」
京介
「やる。 一磨、よろしく」
翔
「ルーレット回すヤツ、指定すんのかよ」
義人
「疑われてるんだろ」
翔
「だからオレのせいじゃないって！」
翔くんが持っていたルーレット盤を一磨さんに渡して、次の回が始まりました。
一磨
「じ、じゃあ、京介。 左足、赤」
海尋ちゃん、京介くんの機嫌が悪いままゲームをするの嫌だなぁ…と思いつつ。
と、何回目かの指示でお互いの顔が近付きました。
“ちゅっ”
海尋
「〜〜〜〜っっ！」
京介くんからの思い掛けない攻撃で海尋ちゃんはへたり込みました。
翔
「な、なにやってんだよ、お前！！」
京介
「えー、可愛かったし？」
翔くんの焦ったような声に、飄々と言ってのける京介くん。
その後、何度やっても京介くんと顔が近付いて、そのたびに軽くキスされて。
4人
「「お前ら、イチャつくんならもう帰れ！！」」
京介
「えー」
京介くんはクスクスと笑うけれど。
お前らの「ら」には海尋ちゃんも含まれるわけで。
私まで怒られるのは何か理不尽じゃない？と思う海尋ちゃんなのでありました。
♪おしまい♪