そろそろ書かないとな、、というわけで久々のブログを。畠山です。  

 

 

 ライブの時の話。初対面のバンドなんかがいると開演前はお互いよそよそしく「あ、どうも、、」なんて挨拶をしているのに、本編が終わると「めちゃめちゃいいすね!」「いや、そっちもすげーいいじゃないすか!」なんて会話をしてたりする事がある。名刺なんか無くても一瞬で壁が無くなったりする。   

 

 

たとえば昨年対バンしたとあるバンドのボーカル。ポップセンスに溢れるメロディーラインと奇をてらわないのに不思議と心を掴まれるアレンジ、優しいのに嘘が無い言葉が印象的なバンドだった。打ち上げで盛り上がるテーブルと少し離れた場所で静かに飲んでいたので話し掛けてみた。 

 

 

  よくよく話してみると彼がやっていた前のバンドをずっと前に観たことがある事がわかった。言われるまで全然気がつかなかった。  

 

 

 何しろ彼が昔やっていたバンドは始まりから終わりに至るまで終始叫び続け、暴れ、不穏な空気を撒き散らすバンドだったからだ。MCでもあらゆる方面に毒を吐き倒していた。  

 

 

 その尖り具合は俺の周りのバンド界隈では賛否両論含めて噂になっていた。そんな彼がどういった経緯で今のような音楽をやるようになったのか聞かずにはいられなかった。 

 

 

  彼の話を要約して書いてみる。   

 

 

当時毎月10本近くのライブをやっていた彼にはバンド生活に明け暮れる彼を応援してくれる同棲中の彼女がいた。ある日彼はライブに出掛ける朝、こんな事を呟く。   

 

 

「今日もライブか、面倒くせーな。」   

 

 

それまで怒ったところを見せたことが無かった彼女が、この言葉を聞いた時に初めて怒ったという。 

 

 

  「あなたがやりたくてやっている事でしょ?なんのためにやっているの?そんな気持ちでやるくらいならもう辞めれば?」   

 

 

 この言葉を聞いた彼は頭を殴られたような衝撃を受けて我に返ったという。今まで俺は何をやっていたんだろう、なんでこんな気持ちのままずるずるとやっていたんだろうと。あの日のあの言葉が無ければ今の俺は無いかも、、との事だった。

 

 

   話の流れでその彼女さんとは今も一緒にいるのかを彼に聞いてみると   

 

 

「いや、今はもう他の人と結婚して子供もいて元気にやっているらしいです。」   

 

 

と清々しい顔で言っていた。おそらく打ち上げの席では語りきれない紆余曲折があって、今の彼らのバンドの音に辿り着いたんだな、、と納得してしまった。別れたその彼女さんもどこかでその音を聴いて「やっぱりいい曲だな…」ってつぶやいてて欲しいなと思った。   

 

 

そんな彼のバンドとはSleeperのアルバムが出たらレコ発でうちらの地元に来てくださいよ!とありがたい言葉を頂いてます。これは実現したい。   

 

 

今回の話はあまりにも赤裸々な内容なんで個人名、バンド名は伏せておきます笑。  

ではまた!