寝具業界では春に国際羽毛検査機関(IDFL)や日本羽毛協会からグルーダウンに関する注意喚起の通達がありました。いよいよ寒くなり、羽毛ふとんの季節になったので、一般消費者の皆様向けに本BLOGでも取り上げたいと思います。
さて、グルーダウンとは日本語に訳すと「接着した羽毛」になります。
通常、羽毛ふとんやダウンジャケットに使う羽毛は洗浄や除塵などの工程を経て使える羽毛と使えない羽毛に選別されます。通常は使える羽毛のみで製品にするのですが、その選別から漏れた使えない羽毛を接着剤でくっつけて、使える羽毛の様に加工した羽毛がグルーダウンです。
これだけ聞くと廃材を利用したエコ製品の様に感じるかもしれませんが、この時に使う接着剤が人体に悪影響があると言われているのです。ダウンジャケットにおいてヨーロッパ安全基準の100倍の環境ホルモンが検出され問題になりました。
また、この接着は簡単に剥がれます。グルーダウンを使った羽毛ふとんは恐らく1シーズンで膨らみが出なくなると思います。
YouTubeでグルーダウンの動画がアップされていましたので、こちらも是非ご覧下さい。
なんでこんな事をするのか。理由は簡単です。安い羽毛ふとんを作りたいからです。羽毛ふとんに使う原材料価格(羽毛の原毛価格)は数年前から高騰していますので、普通に作ったら安い羽毛ふとんが作れないのです。
その為、中身の量を減らしたり、側生地をポリエステルにしたりとあの手この手で安く見せている現状の中、2年前には羽毛ふとんの産地偽装が発覚して問題になりました。もちろん偽装は良くない事ですけど、まだ人体に悪影響を及ぼす事はありません。
しかし今回のグルーダウンは人体に被害が出る可能性があります。これは本当に危険な羽毛です。
現在、日本国内でグルーダウンを使った製品は確認されていませんが、世界に存在している事は確かです。
消費者の皆様ができる防衛策は「市場価格を逸脱している安価な羽毛ふとんを疑う事」です。
もう一度書きますが、羽毛の原毛価格(原材料価格)は高騰しています。それなのにネット等の通販では恐ろしく安価な羽毛ふとんが販売されています。
安さには必ず"理由"が存在しますから。
他のふとん屋さん等のグルーダウンに関する見解も是非ご覧ください。
【グルーダウンとは 現場からのご報告 京都~眠むの木】
【グルーダウンの問題について(from IDFL) 眠りのプロショップSawada】
【日羽協/グルーダウンで注意喚起/羽毛の安全試験の確立へ 繊維ニュース】
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