スポーツスポットを出て
レストランへ向かう
エスカレーターを降りる
ダイゴは私に
先に乗るよう促した
一段上、見上げると
すぐ真上にダイゴが立っている
下から見上げていたら
急に触れたくなった…
急に愛おしくなった…
ずっとずっと
会いたくて仕方がなかった人
待ち合わせから
触れることはずっと躊躇っていた
けど…‼︎
今度はいつ会える?
触れてみたくない?
少し位いいじゃん…
頭の中にはもう
悪魔しか居なくて
ずっと私に囁いていた
思い切って
ダイゴに身体を預けてみた
あんなに緊張していたのに
あんなに躊躇っていたのに
何だか凄く
安堵した…
ダイゴは手を回すわけでもなく
肩を抱くわけでもなく
ただじっと
私の身体を支えてくれていた
と、もうまもなく
エスカレーターを降りるという時…
よっしゃ‼︎
と、言って
私の横をすり抜け
よっ…
と、軽くジャンプして
エスカレーターを先に降りた
え??
私がキョトンとしていると…
ほら、おいで
と、手を差し出して来た
私はもう嬉しくて嬉しくて…
今度は何の躊躇いもなく
その手を握った
大きくてゴツゴツしてて
でも温もりのある
安心出来る手だった
手を繋いで
くだらないことを話しながら
笑顔で歩く
隣にはダイスキな人
私は人妻であるという現実を
完全に忘れていた
解放されていた
この楽しい時間が
ずっと続けばいいと思った