夢 出会い 魔性 -89ページ目

夢 出会い 魔性

日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。




ご主人さまに『ごめんね、少し遅くなりそう』ってメールして友達を待ってた。

友達はすぐに来てくれて、乗り換え検索したら20分くらいの遅刻で済みそう。


車の中で「ごめんね」って言ったら、
「謝るならもう来ない」って笑われた。

ありがたくて申し訳なくていたたまれない気持ち。

ご主人さまからは『無理はしない』ってメールが来た。
きっと寝坊か何かして慌ててると思ってるんだろう。


途中でコンビニに寄って貰って、
彼女の煙草とご主人さまの煙草と自分の煙草を買った。

彼女に煙草をぎゅうぎゅう押し付けたら、いいのに~って、また笑われた。




予定より18分遅れて電車に飛び乗って、
ご主人さまに『降りたらどこに向かえばいい?』ってメール。

前に電車でお出かけした時は、違う路線の電車のホームで待ち合わせたから。


『それに乗る。何号車?』

『3号車』


これにご主人さまが乗ってくるんだ。

意味もなくどきどきした。
ちゃんと会えるのかなあ?みたいなどきどき。

わんわん、電車にはほとんど乗らないから慣れてないだけなんだけど(笑)



待ち合わせの駅まで座ってたけど、
待ち合わせの駅のアナウンスが入ってからは立ち上がって窓の外を見てた。

ホームには人がたくさん。
電車は少しずつ遅くなってく。


(あっ!)


停まる間際にご主人さまの姿が見えた。

少し手を挙げてひらひらさせたら、
ご主人さまもホームで片手を挙げて見せてくれた。


大きい駅だから、電車から人がたくさん降りてく。

入れ替わりでたくさんの人が乗り込んでくる。

ご主人さまも乗り込んでくる。


(ご主人さまだ…会えた)


朝、玄関を開けた時に車がなくて、
なんだか漠然と(会えないんじゃ…?)って感じていたんだ。
こころのどっか、奥のほうで感じてたんだ。


「おはよ~」

「おはよ」



ご主人さまの顔を見て、声を聞いて、ホッとこころが解れてく気がした。






ゆうべちょびっとテンパって、近所の仲良しの友達のとこにメールしたのですよ。

あ、夫のことでね(わざわざ言わんでエエ)



すぐに携帯が鳴ったので友達からの返信かと思ったら、ご主人さまからだったのです。

なに、このタイミング…って思った(笑)


気持ちに全く余裕が無かったので、ちょびっとテンパったお返事をする犬(……)

ご主人さま、またすぐお返事くれた。

駄目だなあ…心配かけてしまう。




よっぽどアワアワしてたみたいで、
今朝おはよーメールをしたら、いつもより早い時間にお返事くれた。

…やっぱり、ちょっと心配かけちゃったなあ…って思った。



でも嬉しかった。
ご主人さまやさしい。


(やさしいって言うと嫌がるから言わないけどね。笑)





3時くらいに寝たのに、ちゃんと6時半に目が覚めた。


やるなあ…なんて自分を褒めながら、さっさかお出かけのしたく。

8時少し前に出れば余裕で電車に間に合う。

いつもはキュッと束ねるだけの髪を久しぶりに巻いた。
ゆるフワなロングヘアの出来上がり。

念入りにマスカラを塗って、鏡の中の自分に少し満足したりして。
(実際はたいして代わり映えしないんだろうけど)



服を着替えて玄関でブーツを履いて…

あれ?変だな。車のキーが無い。


わんわんはガサツなのを自覚してる。
キーなんて、絶対にすぐなくしちゃう。

それを判ってるから、キーは絶対に同じ場所に置くことに決めてる。
そうじゃないと、なくすから(笑)

その、キーが無い。


(変だな…うっかりバッグにしまったっけ?)


そんなことを考えながら、とりあえずスペアキーを握ってドアを開けた。


……ない。

車がない。


玄関前の駐車場に車がない。
一瞬理解できなかったけど、やっぱりない。


(夫、だ)


夫は普段、全く車を使わない。

理由は判らないけれど、夫が車で出かけたんだ。


(…どうしよう)


わんわんが住んでいるところはド田舎で、歩いて行ける範囲に駅なんて無い。

駅どころかバス停も無い。

自転車で出かけられるような服装じゃない。



ちょびっとだけ悩んで、友達が1人だけ頭を掠めた。

ご主人さまと会ったことがある友達が2人いて、
そのうちの1人が近所に住んでいる。

非常識なのは承知で、その友達の携帯番号を押した。

まだ早朝だもの…寝てるかも。

5回くらい呼び出し音を聞いて、電話を切った。
土曜日の早朝…寝てるんだ。

玄関に座り込んだまま(どうしよう)と思ってたら、すぐに携帯が鳴り出した。

さっき電話した友達の名前が表示されてた。


「…もしもし」

「もしもし、どした~?すぐ切っちゃって(笑)」

「…うん…ごめんね」

「どしたの?」

「うん…あのね…今日○○さんと会う約束してるの」

「え?そうなの?」

「うん…出かけようとしたら車が無くて…」

「えっ?」

「ごめんね」

「いいよ、すぐ行くよ」

「ごめんね」

「なんだよ(笑)いいから待ってな~」

「うん…ありがとう」




短い電話ですぐに全部を察してくれた。

ごめんね、ごめんねって思いながら、友達が迎えに来てくれるのを待ってた。






どうして夫の言葉はいちいち気力を失わせるんだろう


生きる気力とか
働く気力とか
ようするに、『頑張ろう』と思うこと全て


もう疲れたよ






明日はご主人さまに会える日だー、なんて思いながら張り切って仕事した。

張り切って仕事しても終わる時間はいつもとほぼ同じ(当たり前)


23時過ぎに『終わった(^-^)』ってメールした。
これもいつものこと。

でも時間が時間だから、いつもはご主人さまからお返事が来ることは少ない。

だって、23時すぎって、普通は夫婦一緒に過ごしてるか寝てる時間だと思う。


でも今夜はきっとお返事があるはず。

明日はご主人さまと会う約束をしている日だし、
この時間のご主人さまは移動のために高速を走ってるはずだから。


『お疲れ。明日は電車がいいな』


ほら、お返事きた(^-^)

電車ね、うんうん…なんて思いながらまたお返事をポチポチ。

まだ車にするか電車にするかも決めてなかったから。


『10時に駅でいーい?』

『明日は早上がりだからもっと早くてもいいよ』


え?早上がりってなあに?意味がわかんない。

この会話の流れだと、わんわんと会うのが早上がり…ってことかな。

チクンと胸が痛んだ。


『早上がりって、早くバイバイするってこと?』

『夕方から新年会だから』


…新年会、日曜日の昼間って聞いてた。わんわんの勘違い?
じゃあ、土曜日じゃなくて日曜日に約束したほうが良かったのかなあ…

土曜日はご主人さま一日空いてるって、勝手に思ってた。

わんわんも夜遅くまで大丈夫なようにしておいたけど…勘違いしてたのかな…


『新年会、日曜日と思ってた』

『土曜日の夜と日曜日の昼間。言ってなかった?』

『日曜日しか聞いてない』

『言ったつもりでいた。それはすまなかったね』


…わんわんの勘違いじゃなかったんだ。

ただ、聞かされて無かっただけ。知らなかっただけ。


『ううん、こっちこそごめんね。忙しい思いさせちゃうね』

『予定内だから(笑)』

『わんわんに会うことが予定内でしっぽバタバタ(笑)』


ちょびっと寂しい…って思ったことを悟られないように、精一杯の強がり。

一生懸命、夜まで全部空けたんだってこと、ご主人さまには関係ない。

余計なこと言ったら、恨み言みたいに聞こえちゃうだろう。


『じゃあね、9時に駅は早い?』

『問題なし』


ちょっとワガママを言って、1時間だけ時間を早くして貰った。

わんわんが考えた、ご主人さまの負担にならなそうな、精一杯のワガママ。



おうちに着いてから猛ダッシュでお風呂に入って、髪を乾かしてお布団に入った。

途中、1時半くらいにご主人さまから『着いた』とメール。
良かった。400キロは遠いもの、やっぱり心配。


頑張ったけどお布団に入ったのは2時すぎた。

…仕方ないや、おうちに着くのが0時くらいなんだから。


明日は絶対に寝坊出来ないぞ、なんて思いながら、うとうと眠りについた。