首輪買いに行こう【2】ない! | 夢 出会い 魔性

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日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。




3時くらいに寝たのに、ちゃんと6時半に目が覚めた。


やるなあ…なんて自分を褒めながら、さっさかお出かけのしたく。

8時少し前に出れば余裕で電車に間に合う。

いつもはキュッと束ねるだけの髪を久しぶりに巻いた。
ゆるフワなロングヘアの出来上がり。

念入りにマスカラを塗って、鏡の中の自分に少し満足したりして。
(実際はたいして代わり映えしないんだろうけど)



服を着替えて玄関でブーツを履いて…

あれ?変だな。車のキーが無い。


わんわんはガサツなのを自覚してる。
キーなんて、絶対にすぐなくしちゃう。

それを判ってるから、キーは絶対に同じ場所に置くことに決めてる。
そうじゃないと、なくすから(笑)

その、キーが無い。


(変だな…うっかりバッグにしまったっけ?)


そんなことを考えながら、とりあえずスペアキーを握ってドアを開けた。


……ない。

車がない。


玄関前の駐車場に車がない。
一瞬理解できなかったけど、やっぱりない。


(夫、だ)


夫は普段、全く車を使わない。

理由は判らないけれど、夫が車で出かけたんだ。


(…どうしよう)


わんわんが住んでいるところはド田舎で、歩いて行ける範囲に駅なんて無い。

駅どころかバス停も無い。

自転車で出かけられるような服装じゃない。



ちょびっとだけ悩んで、友達が1人だけ頭を掠めた。

ご主人さまと会ったことがある友達が2人いて、
そのうちの1人が近所に住んでいる。

非常識なのは承知で、その友達の携帯番号を押した。

まだ早朝だもの…寝てるかも。

5回くらい呼び出し音を聞いて、電話を切った。
土曜日の早朝…寝てるんだ。

玄関に座り込んだまま(どうしよう)と思ってたら、すぐに携帯が鳴り出した。

さっき電話した友達の名前が表示されてた。


「…もしもし」

「もしもし、どした~?すぐ切っちゃって(笑)」

「…うん…ごめんね」

「どしたの?」

「うん…あのね…今日○○さんと会う約束してるの」

「え?そうなの?」

「うん…出かけようとしたら車が無くて…」

「えっ?」

「ごめんね」

「いいよ、すぐ行くよ」

「ごめんね」

「なんだよ(笑)いいから待ってな~」

「うん…ありがとう」




短い電話ですぐに全部を察してくれた。

ごめんね、ごめんねって思いながら、友達が迎えに来てくれるのを待ってた。