夢 出会い 魔性 -53ページ目

夢 出会い 魔性

日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。



あー、とか、うー、とか唸りながら、ご主人さまはおうちの裏のほうに歩いてく。

なんかガチャガチャ聞こえる。

で、鍵持って戻ってきた。
家族で約束してる鍵の隠し場所なわけね、なるほど(笑)

鍵を鍵穴に突っ込んでからフラフラとドアから離れるご主人さま。


「しょんべん」

「えっ」

「鍵、開けといて」


もう立ちションしてる音がしてるよ(笑)

立ちションなご主人さまの代わりに、なんか知んないけど玄関の鍵を開けるわんわん。

……いいのかなあ
開けちゃっていいのかなあ


すっきりさっぱりなご主人さまは、普通に玄関開けておうちに上がってっちゃった。

……わんわん…どうすりゃいい?



「なにやってんの」

リビングのほうからご主人さまの声が聞こえる。

「え?うん…あの…」

「早く上がりなよ」

「う…うん」


玄関ドアの内側で、どーしたもんか?状態だったわんわん。
慌てて靴を脱いで、両手いっぱいの荷物を持って、恐る恐るリビングに向かうと…

…ご主人さま、もうパンツ一丁になってる(あーあーあー)

パンツ一丁でソファに伸びてる。


「これ……なんか荷物…」

「おお、ありがと」

なんか書類みたいなのが入ってるケースとかコンビニの袋みたいなのだとかをご主人さまに渡した。


「食う?」

「なあに?」

「うなぎ」

「うなぎ?」

コンビニの袋みたい、と思ってたのは、うなぎだったみたい(笑)
お食事会のおみやげかなんかかなあ(笑)


「わんわん、あんまりお腹が…」

ご主人さまと会う前までハンバーガー屋さんとカフェをはしごしてたんだもん。
おなかたぷたぷ(笑)

聞いてるんだか聞いて無いんだかな酔っ払いのご主人さま。
なんだかうなぎをチンしたりしてる。

(どうしよう…ごはん一人前とか絶対無理)

どうしようと思ってる間に、レンジはチンって音を立てて止まった。

ご主人さま、うなぎとごはんを持ってわんわんの隣にドスンって腰を降ろした。

「食ったほうが楽なんだよ」

わんわんにうなぎを勧めたご主人さま、自分でもしゃもしゃ食べ始めた(笑)

「食べられるの?」

「んー。食っとかないと明日が辛い」

「そなの?」

「酒の残りが違う」

「うん…、あ、山椒があるよ。掛ける?」

「ああ」

小袋の山椒に気付いて、もしゃもしゃ食べてるご主人さまのわきからうなぎに掛けようとした。

立て膝で、小袋の切り口を下にして、うなぎの上でフリフリしてたら…


「わっ!」

「なにやってんの?」

ご主人さまにおっぱいつつかれて尻もちついた(笑)

「早く山椒掛けてよ」

「う…うん」

また立て膝になって、残りの山椒を掛けようとしたんだけど、
ご主人さま、明らかにわんわんを構おうって表情してる。

にやにや笑ってるもん(笑)

ご主人さまの手がわんわんにのびて来る。
エイって感じでその手を避けたりする犬(笑)

「…なにクネクネしてんの(笑)」

「わんわんをつつこうとするから~」

「いいから山椒掛けなさいよ(笑)」

「○○さんが邪魔してるんだもん」




おっぱいつつかれたり揉まれたりしながら、なんとか山椒掛け終わり(笑)




タクシー待ちの列は長かったけど、お客さん待ちのタクシーもたくさん停まってて、案外進みが速い。

タクシーに乗ったらちゅーされちゃうかな、うひひ

↑駄犬は、ちょびっとこんなことを考えてたりする(笑)



で、さて…と乗り込んだ途端、「眠いー」と一言発して、
ご主人さまはタクシーの座席にズブズブと体を沈めてる。


(なーんだ)

ちゅーされなかったから、ちょびっとこころの中でがっくりするわんわん(笑)

てゆか、ご主人さまホントに寝そう~


…あと、気になることがひとつ。
私たち…タクシーでどこ行くの?


てっきりラ/ブホに向かうんだと思ってた。

だから、ご主人さまにお尻叩かれたり抱き寄せられたりしながら、頭の中がハテナだった。

歩いて行けるラ/ブホがあるのは東口方面…な気がする。

わんわんを構いながら、ご主人さまはずんずん西口に向かってったから。

(西口?タクシーでラ/ブホ行くのかな…?そのほうが嬉しいけど)


ご主人さまと良く行くとこは、駅から歩きじゃとても無理。
いつも車で行ってたんだもん。

(歩きで行けるとこじゃなくて、いつものとこ行くのかな?綺麗だしお気に入りだし…)

そんなこと考えながら、ご主人さまに振り回されるみたいに歩いてたのだ。



…で、タクシーに乗った。

ご主人さまが行き先の地名を言った。

地名じゃどこのことか、わんわんわかんない。

ご主人さまは地元だけれど、わんわんの家からは車で1時間くらいの市だもん。
町名なんかわかんないよ。

運転手さんはちゃんと判ったみたいで、タクシーは普通に走り出してる。

……なんか…なんか不安。

だってだってだって、いつものラ/ブホの方向とは違う…気がする。

てゆか……このまま真っ直ぐだと…


「…ねえねえ」

「んー?」

「どこ向かってるの?」

「うち」

「えっっっ?!」

「うち」


や…、やっぱし!!!

なんかそんな気がしてたとこ。
いくらわんわんの地元じゃなくたって、何度も車で送ったりしてるご主人さまの実家の方向だってことくらい判る。


「…あの」

「なに」

「あのね」

「…ねむい」

「眠いの?じゃなくて、そうじゃなくて」

「ねーむーいー」


だってだってだって、ご主人さま結婚したんだよ!
それって、いくらなんでもマズイんじゃないの?!

……って言葉がノドから上に出てこない。



たしかにわんわん、何度かご主人さまの実家に上がってる。

お泊りしたことも、ある。

でもね、その時はご主人さま独身だった。

だからだから、万が一わんわんがおうちの人とかご近所の人とかとバッタリしても、
ご主人さまの彼女、で、なんとか通るだろう…って思ってたから。


でも…今はマズイんじゃ…ないのかなあ。


「誰もいないから」

そりゃ、それが大前提だろう。

「実家の車で出かける」

あ、なーるほど。

ご主人さま新幹線で来てるし、わんわんも車無いから電車。

で、ご両親がお留守にしてる実家の車を借りてお出かけ。
そーゆーことか。


なんてうちに、タクシーはご主人さまのおうちの近くで停まった。

わんわんは酔っ払いのご主人さまの荷物を全部抱えてタクシーを降りた。
忘れそうだから、全部持ってて、って言われてたから(笑)


タクシー降りて、ご主人さまが実家のほうに歩いてく。

わんわんは、ちょびっと不安な足取りでご主人さまに着いてった。


「あーー…」

「え?なに?」

「最悪。車ない」

「え?」

「車ないだろ?」

「…ないね」

「車で出かけると思わなかったなあ」




もう夜中の0時近く。

乗ってきたタクシーはどっか行っちゃった。

辺りは真っ暗(夜だから)

おうちも真っ暗(誰もいないから)




……え?

えええええええええ?

わんわん…どうすればいい…の?





(ご主人さまだ!)

気付いた時には、もうご主人さまはけっこう近くまで来てた。

それでもわんわんは、トテテって感じで早足でご主人さまに向かってく。


「お疲れさま~」

ご主人さまはわんわんの隣くらいまで来ると、ぺちんとお尻を叩いた。

「酔っ払った」

「うん」

また、ぺちん。

「酔っ払った」

「うん」

ぺちん

「酔っ払った」

「…うん、あの」

ぺちん

「酔っ払った」

「けっこう飲んだ?」

ぺちん

「飲んだ。酔っ払った」

「…あのね」

ぺちん。ちょびっとお尻撫で撫で。

「なに」

「…お尻叩かないで」

ぺちん

「なんで」

「だって」(人がいっぱいいるもん)

ぺちん

「なんで」

「もーー」


叩こうとする手を避けるみたいにご主人さまの手を握った。

ご主人さまはそのまま指を絡めてきて、普通に恋人繋ぎみたいにナッチャッタ(カタコト)

手を繋いだまま歩き出したけど、酔っ払いご主人さまは、握ったままのわんわんの手ごとお尻をぺちんぺちん叩いてくる。

……余計に恥ずかしいんですけど。
バカップルみたいなんですけど。

ちっちゃい声で「いや」とか「もー」とか言ってるうちに、
ご主人さまの手が、叩いてるのか抱き寄せてるのか判らない動きになってきた。

ぺちんとお尻を叩きながら、腰に回してグイッて引き寄せてく感じ。

繋いだ腕ごとご主人さまの動きに振り回されて、ぺたんとご主人さまの胸元に体がくっ付いちゃうよ。

よろけるわんわんを、ご主人さまが面白そうに見てる。

じっと見てる。

(キ…キスされる…)

「…人が見てるよ…」

「んー」

だめ、完全に酔っ払い。

腰を抱き寄せられたまま、なんか上半身を後ろにのけぞらせてるわんわん。

…マヌケっぽい(笑)

マヌケっぽいけど、ちゅーされると思ったから、必死くさく避けてみた(笑)
だって、普通にすごい人混みなんだから!


お尻叩かれたり抱き寄せられたりしながらトコトコ歩き続けてて、タクシーの列にならんで、やっと足が止まった。

足は止まったけど、わんわんを抱き寄せてるご主人さまの手はそのまんま。

歩いてる時より余計に恥ずかしい。
タクシー待ちの列で、ギューギュー抱き寄せられてるんだもん、そりゃ恥ずかしい。


「わあ」

「へそ見えた」


ご主人さまが、わんわんの着てるチビTの裾をぺろんと捲った。

タクシー待ちの列にならんだまま腰を抱き寄せられて、Tシャツを捲られてるわんわん。

恥ずかしいし
恥ずかしいし
恥ずかしいよー。


「捲るから見えるんでしょ~」(ボソボソ)

「へそ」

「おヘソなんて何回も見たでしょ」(ボソボソ)

「へそ見た覚えないなあ」

「つつかないで」(ボソボソ)

「んー」

「お腹つままないで~」


ご主人さま、わんわんのTシャツの裾を捲って、おヘソのあたりをつついたり脇腹を摘まんだりしてる。





あのね
あのね
恥ずかしいだけじゃなくてね

もっと、って気持ちになってしまう。

体のあちこちがムズムズしてしまう。




先週の火曜日にご主人さまから『週末に仕事でそっちに行く』という内容のメールが来た。

お仕事で来るから時間の余裕なんて無いこと知ってたけど、ほんの少しでも会いたい犬心(あーあーあー)

わがままを言って、少し困らせて、少し呆れられて、なんとかお約束をとりつけた。


ご主人さまの体が空くのは、早くても夜の8時って聞いてた。

わんわんは土曜日はお休み。

昼間はマルッと空いていたので、娘が行きたがってた葛西臨海公園の水族館に向かった。

ナポレオンフィッシュなんかボケっと眺めながら、ご主人さまそろそろお昼ご飯かなあ…なんて考えたり。

ポロリンと携帯が鳴った。

『スカイツリーなう(笑)』

ご主人さまからのメールだ。スカイツリーの写メ付き。
ご主人さまの会社からはスカイツリーが見えるんだな~、なんて思った。

『葛西臨海公園なう(笑)』

目の前をのんびり泳いでるナポレオンフィッシュの写メを送った。
前にご主人さまとも水族館に行ったな…なんて思い出した。
急に行きたくなって、品川水族館に連れてってもらったっけ。
入場券の通し番号で、イルカのストラップが当たったっけ。



夜まで娘と買い物したりイタリアンなお店でご飯食べたりして過ごして、7時くらいから別行動になった。

ご主人さまは早くて8時って言ってたし、ハンバーガー屋さんでコーラを飲みながら煙草なんて吸ってみたり。

このハンバーガー屋さん9時で閉店だけど、9時には連絡来るだろう。

…ありゃ、来ないや。場所変えなきゃ。
いつものマックでいいや、ご主人さまと初めて会ったマック。

…に行ったら、改装されてて全席禁煙になってました…よ?(がくーり)

仕方なく違うお店を探して、結局また駅に逆戻り。

改札近くのカフェで煙草が吸えるとこがあったから、そこでブラッドオレンジソーダを頼んだ。
もうおなかたぷたぷ(笑)

…ここ…11時閉店… いくらなんでも、それまでには連絡…来るよ…ね?



連絡くるかな。
ちょびっと不安。
7時からずっと1人で待ってる。
昼間はずいぶん歩いて足が痛いや。
連絡くるかな。
…もう10時。
大きな駅だからたくさん人がいる。
夜10時でもたくさん人がいる。
たくさんいるのに、わんわんは1人で待ってる。
どんなにたくさん人がいても、みんなわんわんとは無関係の人。
雑踏の中で感じる孤独感。
1人の孤独よりつらい感じがする。
なんだか淋しくなって、ブログで呟いたりした。
呟いたら余計に不安になった。
ご主人さま
わんわんもう帰れない
わんわん車無いから
電車だと、もう帰れない

じんわりじんわり不安になって、だんだんこころが俯いてゆく。

ご主人さま
あのね
わんわんもう帰れないの


くすん
涙は出て無かったけど、鼻の奥がツンとしてすすった。
携帯が鳴った。
ご主人さまだ。
お店が終わる時間には間に合わなそうだけれども、ご主人さまが来てくれるならお店の外で待てばいいもん。

中央改札近くにいるね(^-^)

そうお返事して、改札口のあたりをキョロキョロ眺めてた。

11時すぎだけど人がたくさん居る。
ご主人さま、見逃さないようにしなきゃ。
(わんわんがご主人さまが見逃すとか、あるわけないけど)


『着いた』

着いた!どっち側から出てくるかな。
中央改札口は二箇所。
その真ん中に立って、右と左を交代にキョロキョロ。


(あっ)

左側からご主人さまがわんわんに向かってくるのが見えた。







もうすぐ電車降りる



いま、こころとからだが
ご主人さまでぱんぱんなのです


ご主人さまでいっぱいになってる