まさか…のお泊り*2*お尻叩かないで | 夢 出会い 魔性

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(ご主人さまだ!)

気付いた時には、もうご主人さまはけっこう近くまで来てた。

それでもわんわんは、トテテって感じで早足でご主人さまに向かってく。


「お疲れさま~」

ご主人さまはわんわんの隣くらいまで来ると、ぺちんとお尻を叩いた。

「酔っ払った」

「うん」

また、ぺちん。

「酔っ払った」

「うん」

ぺちん

「酔っ払った」

「…うん、あの」

ぺちん

「酔っ払った」

「けっこう飲んだ?」

ぺちん

「飲んだ。酔っ払った」

「…あのね」

ぺちん。ちょびっとお尻撫で撫で。

「なに」

「…お尻叩かないで」

ぺちん

「なんで」

「だって」(人がいっぱいいるもん)

ぺちん

「なんで」

「もーー」


叩こうとする手を避けるみたいにご主人さまの手を握った。

ご主人さまはそのまま指を絡めてきて、普通に恋人繋ぎみたいにナッチャッタ(カタコト)

手を繋いだまま歩き出したけど、酔っ払いご主人さまは、握ったままのわんわんの手ごとお尻をぺちんぺちん叩いてくる。

……余計に恥ずかしいんですけど。
バカップルみたいなんですけど。

ちっちゃい声で「いや」とか「もー」とか言ってるうちに、
ご主人さまの手が、叩いてるのか抱き寄せてるのか判らない動きになってきた。

ぺちんとお尻を叩きながら、腰に回してグイッて引き寄せてく感じ。

繋いだ腕ごとご主人さまの動きに振り回されて、ぺたんとご主人さまの胸元に体がくっ付いちゃうよ。

よろけるわんわんを、ご主人さまが面白そうに見てる。

じっと見てる。

(キ…キスされる…)

「…人が見てるよ…」

「んー」

だめ、完全に酔っ払い。

腰を抱き寄せられたまま、なんか上半身を後ろにのけぞらせてるわんわん。

…マヌケっぽい(笑)

マヌケっぽいけど、ちゅーされると思ったから、必死くさく避けてみた(笑)
だって、普通にすごい人混みなんだから!


お尻叩かれたり抱き寄せられたりしながらトコトコ歩き続けてて、タクシーの列にならんで、やっと足が止まった。

足は止まったけど、わんわんを抱き寄せてるご主人さまの手はそのまんま。

歩いてる時より余計に恥ずかしい。
タクシー待ちの列で、ギューギュー抱き寄せられてるんだもん、そりゃ恥ずかしい。


「わあ」

「へそ見えた」


ご主人さまが、わんわんの着てるチビTの裾をぺろんと捲った。

タクシー待ちの列にならんだまま腰を抱き寄せられて、Tシャツを捲られてるわんわん。

恥ずかしいし
恥ずかしいし
恥ずかしいよー。


「捲るから見えるんでしょ~」(ボソボソ)

「へそ」

「おヘソなんて何回も見たでしょ」(ボソボソ)

「へそ見た覚えないなあ」

「つつかないで」(ボソボソ)

「んー」

「お腹つままないで~」


ご主人さま、わんわんのTシャツの裾を捲って、おヘソのあたりをつついたり脇腹を摘まんだりしてる。





あのね
あのね
恥ずかしいだけじゃなくてね

もっと、って気持ちになってしまう。

体のあちこちがムズムズしてしまう。