夢 出会い 魔性 -24ページ目

夢 出会い 魔性

日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。



「あのね、わんわんあと1軒しか心当たりない」

近くに3回くらいご主人さまと行ったことがあるホテルがある。

わんわんの言い方で、そこのことだって判ってくれるだろう。


「さっきのとこ戻って」

「さっきのとこ?」

「待つほうが確実っぽい」

「うん」


あんまり好きじゃないとこウロウロするより、気に入ってるホテルで待ってたほうがいっか。うん。


お気に入りのホテル戻って駐車場に入ってくと、またさっきのお兄さんが近寄ってきた。

私の顔を見るとちょっと申し訳なさそうな表情になった。


「あの後2組いらしたので、その後のご案内になります」

ご主人さまが「1時間くらい?」って聞いたら「そうですね」って。

土曜日のこんな時間だし、どこに行っても同じだろう。

いいや、のんびり待とう…ってウェイティングルームでご主人さまと話してたら、15分くらいでお兄さんが呼びに来てくれた。


「意外と早かったね」

ぼしょぼしょとご主人さまに呟く犬。
15分なんて待ったうちに入んないよ(笑)

お部屋に入ってお風呂にお湯を落として、ご主人さまがチャンポン頼んだり。

2人で缶チューハイ飲んでたら、半分くらいでなんだかクラクラしてきた。

「あー、これ強いんだあ」

「なにが?」

「6パーセントだって。わんわん3パーセントのしか飲まないもん」

その3パーセントの缶チューハイだって、2ヶ月に1回くらいしか飲まないし。

半分残った缶チューハイをハイってご主人さまにお願いして、
冷蔵庫からミネラルウォーター持ってきて飲んだ。

食べ終わったご主人さまが服をポイって脱いでる。

あ、お風呂だ。

わんわんもポイポイって服を脱いで、ひげ剃りとボディネット?体洗うやつ。
それ持ってご主人さまの後からお風呂に入ってく。

で、自分の体をゴシゴシ(笑)
背中届かない~、とか言って、ご主人さまにゴシゴシして貰った。


「洗う~?」

「んー」

ずっと湯舟に浸かってたご主人さまがザバッて上がってきたから、お風呂椅子をご主人さまのほうに出した。


「マット敷く?」

「そのほうがいーい?」

「いや、どっちでも。マットで横になったほうが洗いやすいかと思っただけ」

「うん。じゃあね~マットにする~」

お風呂にマット敷いてご主人さまにコロンと横になって貰った。

「普段ね~、こうやって誰かのこと洗うこと無いもんね~」

「ああ(笑)」

「寝転んでる人とか(笑)」

「だね(笑)」


マットでコロコロのご主人さまをゴシゴシ洗いながら、くだらないお喋り。
なんか楽しい。

それからまたご主人さまが湯舟に浸かって、わんわんはニヤニヤしながらひげ剃り握った。

ひげ剃り握って、ちょこんとご主人さまをのお腹の上に腰を降ろす。


「…ほんとに」

「え?」

「楽しそうだねぇ(笑)」

「わんわん、だいたいいつも楽しそうでしょ?(笑)」

ご主人さまと一緒の時はいつも楽しいんだから、楽しそうで当たり前。

「ひげ剃りする時は特に楽しそうだよ(笑)」

「そ?」

にこって笑って、ご主人さまの頬っぺたあたりにひげ剃りの刃を当てた。

ショリショリって感覚が指先に伝わってくる。

自分の体では味わえない感覚。

さすがにショリショリするほど、ムダ毛はえて無いもん(笑)

「念入りにひげ剃りした?」

「なんで」

「あんまり伸びてないから(笑)」

「ああ(笑)昼ごろ起きて剃ったからだよ」

「そか(笑)」


おヒゲが無くなったご主人さまにチュッてして、体の向きを変えてご主人さまに寄りかかった。

ご主人さまが後ろから手を回して抱きかかえるようにしてくれる。
なんかしあわせ。

その手のひらが、キュッと乳房を握ってきた。

びくん
パチャン

動くとお湯が跳ね上がる。パチャン。

「…だ……め」

「なんで」

「きもち…よく、なっ…ちゃう、から」

「いつもじゃん(笑)」

「うん…そうだけど…」


そうだけど
その「いつも」って時々だから
何ヶ月かに1度だから
ご主人さま以外、誰も私に触れないから

だから
だから
すごく
なんの余裕もなく


からだがかんじてしまう




夜はね、なんとなく想定の範囲内なんですよ。
しょーがないよなー、って思えるわけです。

ええ、メールの話しです。

お返事なくても仕方ないや…だってきっと家族といるはずだし…みたいなー。

お返事なくて普通だしね。
時々はくれるけどね(にゃは)



でも朝はお返事くれることがほとんどだから、お返事無いとしょんもりするわけです。

お返事無いのはプチ想定外なわけです。

よーするに、期待してるんだよね。
勝手に期待して待ってるんだよね。




ご主人さまがメールくれるかどうかの問題じゃなくて、
私のこころの問題だってこと、判ってる。



ダッシュボードあたりにポイって置いてあったわんわんの携帯を、ご主人さまがホイッて放って寄越した。


「ありがと」

ん?邪魔だったかな?なんて思いながら、携帯をバッグの中にしまおうとしたら。

「検索」

「ん?」

「ホテルの空き部屋」

「あ、うん、うん!」

「空いてなかったらお泊り無しで帰りなさい」

「やーだー」

「ははっ」


いつものホテルの空き部屋を調べたら1つだけ。

ご主人さまに「急げ(笑)」って言われながら、慌てて車を走らせた。

いつものホテルの駐車場入り口が見えた時、車が1台入ってった。

「あーー!」

「…帰れ(笑)」

「やだあ」

ホテルはもう目の前だし、とりあえず駐車場に入ってく。

ホテルの入り口から、従業員のお兄さんが出てきた。
こっちに向かってくる。

運転席の窓を開けてお兄さんを見ると、ちょっと申し訳なさそうな表情。

「すみません、満室で前の車のお客様で約40分待ちです」

チラ、とご主人さまを見ると、出ろって手で合図してる。

お兄さんにスミマセンって呟いて、窓を閉めた。

ご主人さま「帰るしかないなぁ」ってニヤニヤしてる。


「やだ、帰んないもん」

「はは(笑)いいから出なよ。手前にホテルあったろ」

「あ、うん、あった」


…えと…ちょっと古めかしいホテル。

きっと中もイマイチだろうけど、どこに泊まるかなんて問題じゃないもん。
大切なのは誰と泊まるかだもん。


いつものホテルより手前のホテルの駐車場に入ってく。

どこにも満室とか空室とかの表示が無い。

仕方ないから車から降りてフロントに向かってった。

……満室。

待ってる人まで何組かいる。

ご主人さまと(ダメだね)って目くばせして車に戻った。

駐車場から道路に出るまでに車が3台入って来た。

「どんどん入ってくるね」

「なあ」

「満室なのにね」

「なあ(笑)帰るか(笑)」




あーん、ヤダよー
帰されちゃうよー



土曜日にご主人さまは都内でご用があって、体が空くのは夜の10時か11時かそれくらい…って聞いてた。

都内で体が空くのが10時すぎってことは、わんわんと時間が取れるのは早くて10時半ってこと…かな。


でも飲みだし。
飲みだと時間って遅くなりがちだし。


(…もしかすると終電くらいかなあ)


待つのはね、全然イヤじゃないのですよ。
何時間でも全然待てちゃうんだけど…。


例えば、早くて10時、って聞いたとするでしょ?
遅いとちょっと時間読めない、とか。

そーゆー時って、10時には会えるように待ち合わせ場所に行っちゃうものじゃなあい?

で、終電まで3時間くらい待ったりとかして。


待つのは全然イヤじゃない。
待たせるのより断然マシだし。

でもね、
でも。

待つ時間って、すごく心細い。
身の置き所がなくて、足元がふわふわしてくる感じ。
ご主人さま…ほんとに来てくれるかなあ…
来てくれなかったことなんて無いのに、ふわふわ感が不安になってくる。

でもやっぱり、聞いてる1番早い時間に合わせて行っちゃう。

そりゃそう
そんなの当たり前
だって、どんなにふわふわしたって、1分だって早く会いたいんだよ。




そんなことを考えながら、夜の国道を走ってた。

走ってる途中でご主人さまからメールがきた。

『10時半あがり』

わあ、ご主人さま10時半に体が空くんだ!
てことは、11時くらいにこっちの駅に着く…のかな。

『わんわんも11時くらいに着くからちょうどかな(^-^)』

ちょっと道が混んでて、自分で思ってた時間より少し遅くなりそう。

結果、ドンピシャになりそう(笑)



11時少し前に駅に着いてご主人さまに『着いた(^-^)』ってメールした。

ご主人さまもそろそろかなあ…なんて思ってたら、前から歩いてくるのが見えた。
手にマックのアイスコーヒーなんて持ってる。


「早かったなあ。コーヒー飲むひま無かったよ(笑)」

「うん。てゆか◯◯さん早くない?」

「意外と(笑)」


ご主人さま、わんわんにメールして来てから、終わる時間が少し早くなったみたい。

もしかしたら終電くらいまで待つかなあ…と思ってたから、ものすごく得した気分(笑)

助手席でご主人さまがアイスコーヒーにガムシロとミルク入れてる。
くるくるストローでかき回してる。
飲んでる。




なんかシアワセ(笑)