100万年早い【1】30分ありがとう | 夢 出会い 魔性

夢 出会い 魔性

日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。



夜中の11時過ぎに一生懸命自転車をこいでた。
だってご主人さまと会うお約束なんだもん、ちんたらこいでる場合じゃない。

11時ちょっとに仕事が終わって全力で自転車こいで…11時半には帰り着けるかな。
ダッシュで着替えて、11時45分には家を出られるかな。
ご主人さまには0時くらいには出られるって伝えてある。
待たせるわけにはいかないもん。

家に着いてバババッと服を脱いで違う服を着て、ガシガシ髪をとかした。
あーん、仕事でクルンとお団子にしてるから癖が付いちゃってるよー。


…なんて時にご主人さまからメール。


『状況は?』

『いま出ようとしてたとこ(^-^)』


嘘つくわけにはいかないから、髪のクセは諦めてブーツに足を突っ込んだ。

家からご主人さまの実家の最寄駅までは1時間くらい。
あと1時間くらいでご主人さまに会える。



『◯◯線の駅ならどこでもいいよ。■■駅までなら30分強。時間的な中間地点を考えて』

■■駅はわんわんちからの最寄駅だ。
ご主人さま、わんわんち方面に移動してくれてるんだ!


『それだと**駅かな』

『了解』


わんわんちよりも少しだけご主人さまの実家の最寄駅に近い駅にしてみた。
わんわんちからの最寄駅じゃなくて**駅でも、わんわんのほうが早く着けそう。
ご主人さまを待たせなくて、尚且つ1番早く会えそう。



おまわりさんに怒られない程度に車をぶっ飛ばして、待ち合わせの駅に向かった。

着いたってメールしたら、ご主人さまからの返信は『いま1つ前の駅』だった。
やった、読み通り。わたしナイス(自分アゲ)


すぐに電車が滑り込んできて、駅からの人波の中にご主人さまが混じってるのが見えた。
ご主人さまだけが良く見えるのは人体の不思議だ。目標物に視点が合うように体は出来てるってわけ。



「あけましておめでとう」

「あっ、おめでと」

「今年もよろしく(笑)」

「よろしくお願いします~」


ご主人さま、「今年もよろしく」だって(はあと)
会っていきなりそんなこと言ってもらえると思って無かったから、なんだかどきどきしたりキュンとしたり、気持ちが忙しい感じになった。

だって、ご主人さまに会えるだけで気持ちはとっくに忙しいのだ。

そこにキュンとかがプラスされたら、そりゃもう大忙しになっちゃうよ(笑)



「で、どこに行く?」

「…えとね、ええと…」

わんわん、ちょっと困惑。
お泊りしたい…って言って大丈夫なのかな。
ご主人さま、今日は帰らなくて平気なのかな。


「でもなあ、可能性高いと思うよ」

「へ?」


なんだろう。
ご主人さま、ちょっと意地悪くにやにや笑ってる。


「ホテル難民になる可能性(笑)」

「大丈夫だもん、みんなお正月明けでおうちにいるもん、きっと!」

「わはは」


お泊り大丈夫なんだ!
そう思ったらまた嬉しくなって、でもってちょっと気恥ずかしくて、なんか変なことを早口で言ってた(笑)


「あのね、◯◯方面に向かう?」

「当然。◯◯方面のほうが多いからね」

「うん」


◯◯方面って言うのは、ご主人さまの実家方面。
要するに…ご主人さま、いま乗ってきた電車とは逆方向に向かうことになる。



…それって
…つまり

ご主人さま…わんわんと早く合流するために、こっちまで来てくれた…ってこと?

待っててくれたら1時間で着いたのに、中間地点まで来てくれたってこと?

1時間の半分の30分を惜しんでくれたってこと?



たぶん、ご主人さまはわんわんに早く会いたかったんじゃ無い。

わんわんが早くご主人さまに会いたがってるだろう…と推測してくれたんだろう。

ご主人さまが惜しんでくれた30分が嬉しくて、ふわふわ幸せな気持ちで◯◯方面に車を走らせた。