激動 14キス | 夢 出会い 魔性

夢 出会い 魔性

日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。




すぐ出掛ける



……ご主人さまはそう言った。

今夜はラ/ブホにお泊りさせてくれる…って、ことだろう。


エレベーターのボタンを押して、扉が開くのを待った。

2人で乗り込んで、閉まるボタンを押した。

扉が閉じると、狭い空間に2人きり。




誰もいない
誰からも見えない
ご主人さましか見えない




吸い寄せられるみたいに、ご主人さまの口唇に触れる。

開いた口唇と口唇の隙間から舌を絡め合わせてゆく。

ご主人さまに抱き寄せられて背中がしなった。

少しだけ、声が漏れてく。

んっ、んんっ、って。


カタ…と軽い振動を感じて、慌ててご主人さまから体を離した。


「どうした?」

「あ……止まったかと…」


エレベーターはまだ止まって無かった。

でも、それからすぐに止まって扉が開いた。

知らない男の人が扉の向こう側に立ってる。

ご主人さまと視線が絡んだ。
くすくす2人で笑った。

男の人が乗り込んで扉が閉じてから「セーフ」と言った。

ご主人さまは笑ってた。





ご主人さまのお部屋のドアが開いて、荷物を持って入ろうとした時。


『部屋じゃ嫌なの?』


海でそう聞かれた意味……やっと判った。

わたし…このお部屋に入れるの…きっと今日が最後だ。

もう入れないんだ、この部屋には。

今はご主人さま1人のお部屋。

でも



でもきっと、遠くない未来に。

このお部屋は『ご主人さま個人の部屋』ではなく『家庭』になるのだ。

わたしが踏み込むことは許されない場所になる。



それに気付いたら、急に身の置場が無くなったように感じた。

ご主人さまがパソコンの電源を入れてる。

ラ/ブホ/テルの検索してる。


わたし…ラ/ブホに泊まりたいってお願いしたの…正解だったのかも知れない。


「伊勢神宮は混むから」

「うん」

「今日のうちに移動しておこう」

「うん」


ラ/ブホ/テルが多そうな場所を検索してからお部屋を後にした。

たぶん…もう入ることは無いお部屋。


たぶん

きっと。




下りのエレベーターの中でもキスをした。

貪るみたいに。

もっと欲しい

もっと欲しい

欲には終わりがない。





欲の終わりなんて見えない