ご主人さまの指先が、剃りづらい皮膚を伸ばして抑えてる。
(あ…)
濡れてる。
わたし、濡れてしまってる。
気付かなかったけど
いままで気付いていなかったけど。
ご主人さまの指が触れたから、判ってしまった。
ぬるっ、て感覚が足の間に広がったもの。たった今。
剃るために強めに皮膚を抑えてる指先。
そこをじっと見ているご主人さま。
濡れてしまっていること、気付いただろうか。
「…う」
低く抑えた声が漏れた。
(ゆび…が、)
ご主人さまの指が、ぬるんと体内に入ってしまいそう。
なんの抵抗も無く、その場所が飲み込んでしまいそう。
むしろ入って来るのを期待しているみたい。
もうそれくらい濡れてしまってた。
(…どうしよう…気持ち…いい)
真剣な面持ちで剃ってくれてるご主人さま。
そのご主人さまの指をいやらしい体液で汚してしまっている。
いたたまれない気持ち。
いやらしく反応してしまう身体を持て余してしまう。
(濡れてるのバレちゃうかな…呆れられそう)
ぬるぬるになり始めてる場所を見詰めてるご主人さまに視線を向けた。
やっぱり真剣な表情だ。
なのに濡らしてる私。
なんとなくションボリな気持ち。
そのとき気付いてしまった。
ご主人さま自身も勃ち上がりかけてた。
立て膝で床に腰を降ろしたまま、ご主人さま自身も反応してくれていたんだ。
先端から透明な液体が僅かにしたたっていることに気付いてしまった。
(…ご主人さまも感じてるんだ)
無言で毛を剃ってもらいながら、濡れている私。
透明な液をしたたらせているご主人さま。
私だけじゃなくて、ご主人さまが感じてくれていることが嬉しい。
もっと見て欲しい。
のけ反るような格好で足を開いている私をもっと見て欲しいよ。
言葉もなく無言のままで。
2人とも濡れてしまってる。
いますぐにご主人さまが欲しいよ。
ご主人さまも同じ気持ちだったら、すごく嬉しい。
いま2人が同じ気持ちだったら、すごく嬉しいと思う。