ご主人さまと犬の、とある週末【8】剃られてるだけなのに | 夢 出会い 魔性

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ショリショリショリ

短くなった毛が剃刀で剃られてく音。


ご主人さまは何度もスポンジでボディソープを泡立てて塗ってくれた。

バスタブの淵に浅く腰掛けて足を開いているわんわん。

その足の間をじっと見詰めながら、毛を剃り落としてゆくご主人さま。

そのご主人さまの動きをじっと見詰めてるわんわん。

なんだか不思議。



「こっちに座ってごらん」

「うん」


バスタブの淵じゃなくて、お風呂椅子に座るように促された。

今までお風呂椅子に座っていたご主人さまは、床に立て膝になってる。


「もっと開いて」

「こう?」

「そうそう」


奥のほうが剃りづらそう。
わんわんにはまるで見えない辺り。
ご主人さまにはどんな風に見えてるんだろう。


「もっと腰を突き出して」

「…んっ、と」

「後ろに手を着いて」

「あ…うん」


お風呂椅子に座ってた腰を前に突き出すようにして、
上半身を反らせて、椅子の後ろのほうの床に手を着いた。


「そう、そんな感じ」


わたし、いまきっとすごい格好になってる。

それをご主人さまに見られてる。

ああ、だめ。

床に着いている腕がかくかく震えてしまいそう。

自分の身体を支えているのが精一杯。


ご主人さまが見ている場所はスルンとした平な皮膚じゃなくて、
ビ/ラビ/ラだったりヌ/ルヌ/ルだったりしてるはず。


ご主人さまの指が、皮膚を伸ばすように動いてる。

指先で皮膚を抑えながら、ショリ…って剃刀が毛を剃り落としてる。


「っ!」

「?なに」

「…う…うん、なんでも…」


いまご主人さまの指先が敏感な場所を掠めたのです。

その感覚を、律儀に身体が拾ってしまったのです。

まずい

呼吸がは/あは/あと弾んでしまいそう。


腰を突き出して

身体を後ろにしならせて

足を大きく開いて


そんな格好をご主人さまの視線に晒しているだけで精一杯なのに。

指先がそんなところを掠めるなんて、それだけで感じてしまうよ。

床に着いた腕だけじゃなくて、
開いた太ももまで、たよりなくユラユラ揺れてしまう。



なにもされていないのに。


ただ剃られているだけなのに、感じてしまう。