ご主人さまと犬の、とある週末【5】堰を切ったように | 夢 出会い 魔性

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ご主人さまに腰を引き寄せられて、抑えてたものがダーっと流れ出したのを感じた。

照れくさい、は、きっと半分だけ。

わんわんは小心者のビビりだから、拒絶が何より怖いのだと思う。

拒絶というと大袈裟だけど。

例えば、チュッてした時に、ご主人さまが気の無いムードだといたたまれないのだ。


裸でお風呂の中でキスをして抱き寄せられて、
やっと安心して、(ああ、触れてもいいんだ)って身体が理解する。

頭じゃなくて、身体が理解する感じ。

ソフトクリーム食べて、照れ隠しみたいにチュッてキスしたけど、
そういうんじゃないキスがしたいよ。

じゃれるキスじゃなくて、色っぽいキスがしたい。

触れて、離れて、でも離れきらないで口唇の先だけが微かに触れてて
また深くなって、舌を絡めて、絡めて、口に含んで
身体も寄せ合って乳/房を押し付けて、肌と肌でお互いを感じて
唾液も呼吸も、もしかしたら鼓動も1つに溶け合うみたいにキスするんだ。


「ぷはぁ」

わんわんはもう肩で息をしている感じ。

「なに」

「なにってなあに?」

「嬉しそうだな、と思って」

「嬉しいもん」


ご主人さまと居る時はいつでも嬉しいもん。
だから、確認なんて意味は無いの。

でも確認して欲しい。

(俺といる時は本当に嬉しそうだな)ってこと、何度も言って欲しい。

わんわんは何度でも何度でも
「ご主人さまと居ると嬉しいよ」って返事がしたいから。



のぼせそうなキスをしてから、ご主人さまのおヒゲを剃った。

いつものことだけど、無精髭が無くなるとご主人さまは少し若返って見えて照れ臭い。


「若くなったね」

「そうかあ?」

自分でアゴの辺りを撫でてる。

いいのいいの、気付かなくていいんだから。
ご主人さまの若返りは、わんわんだけのお楽しみ(笑)


「洗う?」

「んー」


ざぶんとお湯から上がって、袋を破いてスポンジを取り出して。

シャワーの温度を確認して、お風呂椅子をエイエイって引き寄せた。


「準備出来たのか?」

「はーい(笑)」


ここ、ここに座ってね!って感じでお風呂椅子をポンポンと叩くわんわん。

ご主人さまは笑いながら「ホントに楽しそうだなあ」なんて言ってる。



ホントに楽しい。
ホントに幸せ。