「エ/ッチしたくなっちゃうから」
こう言いながら、ご主人さまのお返事が容易に想像できちゃった。
『いつもじゃん』
…きっとそう言われるなあ…
だけどご主人さまはいたずらっ子みたいに目を大きめに開いて、
後頭部をなぜてた手の平で、またわんわんをちょっぴり引き寄せて。
「したくなっちゃったの?」
息が耳に掛かる。
「…がまんする」
なんだかからかわれるような気がしたから。
「がまん出来るわけ?(笑)」
やっぱりからかわれてる気がする。
「できなくてもするもん」
「できた試しがない。お預けだけは躾そこねた」
駄目犬でごめんなさいって思ったけど、うまく言えない。
「できる…かも知れない…もん」
「できないことは言うんじゃないの」
「う…はい」
「じゃあちゃんと言ってごらん」
「…ご主人さまとセ/ックスしたいです」
ご主人さまの手が、またわんわんの髪をわしゃわしゃっと掻き混ぜた。
「行くよ」
立ち上がるご主人さま。
立ち上がるわんわん。
タマゴなロ/ーターの振動よりも、
ご主人さまとセ/ックス出来る期待感のほうが感じる。
よほど感じさせられる。
あれ?と思った。
いつも行く、ご主人さまもわんわんもお気に入りのラ/ブホの前を素通りしたから。
(…違うとこに行くのかな)
さっきの会話の流れだったから、ラ/ブホに向かうのは間違いないと思う…んだけど。
お気に入りのラ/ブホを素通りした車は、何故だか高速のインターを通り過ぎてしまった。
「どこ行くの?」
ラ/ブホは近くに何軒かあるし、
昼間だから、例えばハプバーとか、そういうとこじゃないと思う。
行ったことないから判らないけどさあ。
ご主人さまのお返事を待ったら車が停まった。
「?どしたの」
「え?」
「車、故障?」
急に高速の路肩に停めたら、誰だってそう思うと思うの。
「で?ロ/ーターは動いてる?」
ご主人さま、わんわんの質問には答えないで変なことを言い出した。
「…わかんない。ずっとじりじりしてるから」
「どれ」
「えっ、や…っ」
どれ、って言いながら、ご主人さまの手はもうわんわんのコートの裾をめくってた。
ここでするんだ。